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ガブリエル戦記  作者: やよいつや
8/50

第6話 vsザバス 上

「終わりなのだ、武器をしまうのだ」


「クロエちゃん!まだ私は負けていないわよ!だから……」


「もう、これ以上の戦いは無意味なのだ。模擬戦で大事なことを忘れたのか?」


「うっ……」


「ってかお前さっきからなに一つ手出してないじゃないか。まあいい。ここは俺も休戦に賛成するぜ」


「イザナミライ。クロエたちと手を組むのだ」


「へ?いきなりかよ。……悪くない話だか、断らせてもらうぜ。団体行動はあまり好かんからな」


「ちょ、ちょっとあんた!せっかく誘われたのになに捻くれているのよ!」


「悪いなダークエルフのお嬢ちゃん。お前との勝負、楽しかったぜ」


軽く合図を送ったあと、ライはその場を離れた。


「……えっ、なによ、お嬢ちゃんって。あんたのこと覚えたからね、ふんっ!」


「まあまあ。さ、行くのだ、あいぼう」




「……勢いで断っちゃったけど、ヒントがないのは変わらないからな……どうしようか」


と、ライが迷っているその時。綺麗な声で、放送が流された。


「ただ今、二体のハンターが放出されました。ハンターは、参加者の離脱を試み行動しています。とても手強いので、出会ったら逃げることオススメします」


「まじかよ、聞いたことないぜ、そんなの……いや、まてよ、もしかして……」




「はあ、疲れたゴブ……」


一方、ゴブ田は三人でチームを組み、森の中を探索している。


「そっちはどう、エヴァ……って、エヴァ?」


空間が、微かに歪んだ。


「トトちゃん、エヴァを見たゴブ?」


「……多分、やられたと思います……」


「!いつのまに……お前、ハンターだなゴブ」


サングラスを付けたリザード族の男が、チャラそうに立っている。


「仕事だからねぇ……あまり悪く思わないでくれよ」


「……トトちゃん、支援は頼んだゴブ!」




「……おっ、あそこがなんか騒がしいな、行ってみるか……うわっ」


「うわあっ、す、すいません、こ、殺さないでください!」


銀髪の少年は、逃げるように走り去った。


「なんだあいつ……まあいいか、先を急ごう」


ライは、爆撃音の方向に向かって急行した。


「ここか……さては、お前がハンターってやつだな」


「ちっ、乱入者かよ……このバイト、なかなか疲れるじゃねーかよ」


ライの目の前には、サングラスをかけた、リザード族の男。


「……この男、なかなか強いですよ……」


「ああ、承知の上でここにきたからな……名前を聞いておこう」


「トト……です。さっきまで二人で戦っていましたが、一人やられました……」


「ライだ。手助けはいらないが……」


「ふぇっ」


「……共通の敵に刃向かう以上、共闘を願おう」


「はっ、はい、わかりました!」


リザード族の男は、やれやれと頭を傾げた。


「わざわざ俺に戦いを挑んでくるとは……困ったなあ……」


少し、楽しそうに、男は笑った。




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