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異界で怪盗  作者: Klein
始動
21/42

始動1

1つ前編集しました

名前のところです



「はーーーっはっはっは!!!」


日も暮れて本来なら静まっていく街の中で物々しい雰囲気を醸し出している一角があった

それはヴォルフ商会とウォン貿易だった

そしてその場所で建物の屋上から地上を見下ろしながら笑い声を上げるケイが立っていた


「ごきげんよう皆さん!おや、ヴォルフ様のお姿が見当たらないようですが…」


そう芝居がかった口調で挨拶をし、ヴォルフ商会の兵士達を確認していく

フードに仮面で顔は全くわからないが、テンションが上がりすぎて変な顔になっていることだろう


「まぁいいでしょう!では宣言どおり、戦術級魔動機は頂いていきますね!!!」


兵士達は守っているものが戦術級魔動機だとは知らなかったようで

またウォン貿易の間者もそこまで調べられなかったらしく場には困惑が広がっていたがそんなことは気にせずに屋上から飛び降りる

今回は建物の高さが高層ビルに比べたら全然高くないので擬似転移を使う必要もなくそのまま地面に着地をして一気に突っ込んでいく


なんだかんだ言って不法侵入などで魔力を消費しているのだが【自己世界の王】は15時間くらいはぶっ続けで使用できるので出し惜しみはしない

一直線につっ込んでくる俺を見てすぐさま迎撃体勢を整えアーツを放ってくる


「ストーンランス!」


「ストーンアロー!」


「フリーズランス!」


「ウォーターアロー!」


なかなか優秀な連中をそろえたようで複合型魔動機を使いこなせるものもそこそこの人数いるようだ

それに相手が使うのは爆発系や風系で視界を遮るようなものは1つもなく、その辺も徹底されているようだ


飛んでくる多数の石や氷の矢や槍、水の塊

が、今回はその徹底された指示が俺にとっては有利だった

強化されたケイにはすべてのアーツの弾道が見えておりそれらを紙一重でかわしていく

銀粒状態のメイスならばアーツを砕くことはできるのだが、ただのナイフでそんなことしようものなら腕ごと持っていかれる


「ふっ!」


第一波をすべて回避し気合を入れて大きく踏み込む

相手も剣の柄に手をかけて抜刀しようとするがもう遅い、右手に握ったナイフを頚動脈に向けて一閃


プシャァ!という音と共に吹き出る血液

そして崩れ落ちる一人目


「くそっ!コイツマジもんだ!」


今更何言ってるんだか、闇につかりすぎて色々緩くなってしまったのだろう

そういう間にも二人目を間合いに捉る


「おらぁ!」


相手が剣を振りかぶってくるがこれを右手のナイフでいなして、左手でもう一本のナイフを抜き手首を切る


「ぐあぁ!」


剣を落としたと同時に右手のナイフで首を掻っ切る

これで二人目

そして三人目に向かって駆け出そうとしたときに


「アースウォール!」


「アースランス!」


という声が聞こえてき同時に目の前の地面が盛り上がって土の壁をつくり、相手とケイを遮ってしまった


「ちっ」


思わず舌打ちをして増援に振り返ろうとしたときに視界の端で再び地面が盛り上がりだすのが見えた

そういえば聞こえてきた声は2つあった


ドゴォ!


音を立てて迫ってくる地面から生えた槍

とっさにそれを回避するためにナイフで防ごうとするもやはりというかナイフが砕けケイが弾き飛ばされてしまう


(今のは危なかった…)


ナイフを犠牲にすることで槍がケイの身体に風穴を開けることはなかったが内心冷や汗ダラダラだった

手首を傷めてしまったが、幸い利き手の右腕は無傷なので大丈夫だろう























「さて、遊びはここまでだ」


本当はヴォルフが出てくるまで切り札であるメイスは出したくなかったのだが人数で囲まれるとやはりナイフだけでは捌ききれない

アーツを使うにしても多少の隙ができてしまうので一対多では使用できない

しょうがないのでメイスを使うことにする


(それにこれだけ暴れればヴォルフも出てくるか?)


多少希望が混じっているが、相手も俺を舐めたりはもうしないだろうからそれほど当てがはずれたりはしていないだろう

右手のナイフを鞘にしまいアイテムポーチからメイスを取り出して構える


「おいおい、シーフがそんなもん持ち出して大丈夫なのかい?」


警戒は解かないものの多少侮蔑したような感じが含まれていたが気にしない

なんたってコイツはアーティファクトなのだ

格が違う、もっともまだ発動してないから気づかれていないが


「なんだよ、相手を見た目で判断しちゃいけないって習わなかったのかい?」


軽く挑発するが相手は落ち着いたように言葉を返してきた


「そうだな、確かにそうだ!フリーズランス!」


「な!」


驚いた今のブレイクタイムに相手はアーツの準備をしていたらしい

必殺の間合いでのアーツ

もう回避するのも間に合わないだろう

氷の槍がケイに直撃する直前ケイの持つメイスが銀色に輝きだし、そのメイスを氷のやりに向かって振りかぶった

兵士達はとっさに身構えるがそれからの光景を信じることができなかった


武器がアーツを砕いたのである!



戦闘シーン上手く伝わればいいな


感想とか待ってます

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