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異界で怪盗  作者: Klein
始動
18/42

レイ

前の話でアイテムポーチの設定をケイが持っているやつだけ特別仕様にしたのは

元は大きな物でも盗める便利グッズにしようかと思ってそうしたのだけれど

それだと盗むものがアイテムポーチに収納されてて盗めない的な矛盾が生じるので

ちょっと強引だけどそういう設定にしました


前回のあとがきに書いとけって話だけど忘れてましたので今回書いときます(^^;



「2日連続で働いてるからな、そろそろ【自己世界の王】の魔力が心配になってくるな…」


特に何かがあったわけでもなく夕方にホクホクした顔のおっちゃんから魔動機を受け取り宿に帰ってから夜になるまで情報を整理する

今日は特に新しい情報を得ることもなかったのでウォン貿易の支部長に会いに行く






「よう、レイ」


「!?」


侵入したウォン貿易の支部長の私室に侵入して待っていて、帰ってきたレイに声をかけるとレイはビクッとしながら一瞬で戦闘態勢を整える

ここの支部長は女傑なのだ、できる女、クールビューティー

初めて侵入して会ったときも驚いたな、こういうのは男がトップって言う思い込みがあるからな


「あら女性の部屋に無断侵入するなんていただけないわね」


ナイフをしまいながら軽口を叩くレイ


「思っていたより遅かったな」


「なに?私を待っていてくれたの?デートのお誘いならその仮面を取ってからにしてもらえる?」


「デートか、ぜひともお誘いしたいが今日はそういう用事じゃないんだよ」


苦笑しながら答える俺にウンザリするような感じを出しながらレイが答える


「また無茶をお願いする気なの?この国で上級戦闘用魔動機を手に入れるのだって結構苦労したのよ?」


俺が使用している闇用の魔動機は出力が強化された軍用の魔動機である


「それには十分な報酬を渡したと思うが?」


思った以上に金を持っていかれたことを思い出し今度はこっちがウンザリする


「それにしてもあなたの情報が全く入ってこないからもうくたばったかと思ってたわよ」


ふふふ、と微笑みながら探りを入れてくるレイに俺くくくと笑いながらは答える


「そうだな、準備期間は終了ってところだ。今後は俺の名前を嫌と言うほど聞くことになるぜ…」


「それはどういう…」


「そういう意味さ、さしあたってヴォルフ商会の情報が欲しい」


「ヴォルフ商会?あんなやつらに用があるの?」


ヴォルフ商会の名前を出したとたんムッとした雰囲気をかもし出す


「おいおい、そんなに嫌そうな顔すんなよ。ヴォルフ商会のこと探ってみな、お互いに有意義な情報が得られるはずだぜ?」


「ふぅん…まぁ、あなたの情報収集能力はそこそこ高いことは知ってるから調べてあげてもいいけど、教えるとは限らないわよ?」


「それで十分さ、じゃあよろしく頼むぜ?」


別に素直に教えてくれなくても忍び込んで勝手にもって行けばいいのだ

レイもそれがわかっているのか肩をすくませながらため息をつく

そんなレイを見ながら俺は闇のアーツを発動して影に溶けていく

完全に俺が影に溶けたのを確認してからレイがつぶやく


「全く…なんなのよあいつ…ホントに神出鬼没で情報もないし…で、ヴォルフ商会だっけ?しょうがないから調べてみようかしら」


そして部下に指示を出すために部屋を出て行くレイを見つめる(・・・・)

俺は闇のアーツで影に溶けたように見せかけただけでまだ部屋の中にいるのだ

ちゃんと調べてくれるようなのでこっそりと部屋から出てから宿に戻るのだった




























「おい、聞いたか?裏のほうがきな臭いらしいぞ」


翌朝俺はそんな噂話を聞きながら食堂で朝食を食べていた

リーネちゃん噂流すの早すぎでしょ…

1日でもう噂は広がっているようだった


「あ!ケイさんおはようございます」


そんなことを考えていると件のリーネちゃんから声をかけられた


「おはよう、なんかすごい噂になってるみたいだけど?」


あえてジト目で見つめてみる


「あは、あはは…」


視線をあらぬ方向に向けて乾いた笑いを発するリーネちゃん


「まぁいいけど、なんかそれに関する噂とかあるの?」


「あ、ありますとも!別にただ噂を広げて遊んでたわけじゃないんですよ!」


慌てて弁解するも、もう1年も付き合いがあればどのような人物なのかわかってるのでその言葉をはいはいで流して先を促す


「まずですね、近頃はヴォルフ商会がやけにおとなしいらしいですね」


いきなりビンゴらしい、さすがリーネちゃんである

リーネちゃんと一緒に情報屋とかやったら儲かるんだろうな~なんて想像してしまうほどである


「ほうほう、で?」


「なんでも近々抗争あるとかでその準備だとか、本部からお偉いさんが王都経由で来るからそれの受け入れ準備だとか、そんな感じですかね?」


もう確信を突きまくりである

同じ時間で俺の精力的な諜報活動と同じ情報量を食堂にいるだけでこなしてしまうのだから恐ろしい


「へー、王都からお偉いさんねぇ…」


そのお偉いさんとやらがおそらく戦術級魔動機なのだろう

他の組織の幹部が来るとなると迂闊に手を出せないからいい隠れ蓑である

まぁ、実際に幹部もくるのかもしれないがそれはもう完全におまけだろう


「わ、私が聞いたのはこのくらいですよ!」


自分の無罪を主張しているような感じで宣言するリーネちゃん

っていうか、戦術級魔動機の搬入ルートがわかってしまったのでウォン貿易に調べさせるのは無駄足だったか?


俺が考え込んでいるとそれを好機と捉えたのか


「じゃ、じゃあ私は行きますね!」


そういってそそくさと去っていくリーネちゃんだった



レイさんは最初男の予定でしたけど、このままだと本気で重要キャラに女性が出ない小説になりそうだったので急遽変更に(笑)

個人的には仲間も敵も男で、その中で紅一点のヒロインが活躍するのが好きなんです

それを目指して女性キャラの乱立をしないように気をつけていたらこんなことに…

バランスって難しい(笑)


あ、ちなみにヒロインは女怪盗にしたいので

ケイが怪盗としてそこそこ有名になるまで出てきません(^^;

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