表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異界で怪盗  作者: Klein
始動
15/42

準備3

話を膨らませようとしたらなんか色々ずれてきているような気がする…



「ホントは予告状を出すだけで帰るつもりだったんだけど、あんな面白そうな話聞いちゃったら調べずにはいられないよね!」


すれ違った後に、ボスと思われる男が出てきた部屋へ忍び込む

前の世界では重要なところではほとんど電子錠でもうほとんど役に立たなくなったピッキングの技術がこっちに来てから重宝しまくりである


(ちょっとピッキングの技術上昇したんじゃね?)


あっさり扉の鍵を開くことに成功して気をよくするケイ


執務室は整理整頓されていて特に面白そうなものは見当たらないが、壁にかけてある絵の後ろを覗いてみると案の定金庫があった


(ほんとにテンプレだな…)


若干呆れつつ、時代背景を考えてこんなもんなのか?と納得しながら金庫を破りにかかる

この金庫が鍵で開けるタイプならさすがに諦めるところだが(ピッキングでは金庫は開けられないし、今回はあくまで下見なのでこじ開けるつもりないので)

この金庫は番号をそろえるタイプの金庫だった


耳を金庫に押し当ててからゆっくりとまわし始める


キリキリ…カチッ、キリキリ…カチッ、キリキリ…カチッ


(おっけ、隠しているものを見せてもらいましょうか…)


金庫を開くことに成功し、中を見る


(ほうほう、ここは書類用ってところか?)


中には書類ばかりであり貴金属の類はなかった

とりあえずその書類を手に取り内容を斜め読みしていく


(おーう、ヴォルフのおっさんは戦争でもしようってのか?旧型とはいえ戦術級魔動機なんて何に使うんだよ…)


戦術級魔動機とは個人で使用する魔動機をライフルくらいだとすると大砲くらいの存在であり

平時では国境の砦や首都軍隊の基地ぐらいにしか置いていない代物である


(くくく、だけどいいもん見っけたな…これはぜひともいただかないと)


ニヤニヤしながら書類を眺めて戦術級魔動機が保管されている場所を確認する


























「隠し扉の1つくらいあるのだろうが書類には地下の存在しか書いてないな」


そこまで無用心でないのか地下室があるのはわかっているがその行き方がわからない

最悪地面をアーツでぶっ飛ばしてしまってもいいのだが、それはポリシーに反する

調べるにしても1人だと限界があるしあんまり長居すると自分で気づかないうちに侵入した痕跡を残してしまうものである

今はとにかく情報が少ない


書類を金庫に戻し、一回撤収することにする

書類によれば戦術級魔動機がこの商会に納品されるのは5日後である

何処から流れてくるのかまでは判明しなかったのでそれを奪うにはどうしても5日後以降になるのである


「予告状はまた今度、それまでは情報収集に精を出しますかね」


そうつぶやいてヴォルフ商会を後にする、次回のために今回は侵入した形跡を残さずに



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ