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異界で怪盗  作者: Klein
プロローグ
10/42

街2

今日は時間があったのでもう一個投下!




「そういえば言葉通じているな…」


なんの違和感も無しに言葉が通じていたので気がつかなかったが、街の中の看板が日本語で書いてあるのを見てふと思い出したのだ

ここ異世界じゃん!と


とりあえず飯が欲しい!と言うことで食堂に突撃しようとしたが

そもそも自分が持ってる金貨や銀貨はどの程度の価値があるのかわからなかったので泣く泣く市場調査に出たのだった




市場と思われる場所に着いたのだが、どうも雰囲気がおかしい

門から続く大通りはいかにも商人の町と言った感じで喧騒に包まれていたのに、一歩裏道に足を踏み込むと別の街に来てしまったかのような静寂が支配しているのである


(きな臭いな…)


貧富の差が激しいのだろう、この市場にある商品は総じて質が余りよくなかった

しかも物価も高いようでなんてこともないパンが大銅貨1枚とかって書いてあった


あまり参考にはならなかったが硬貨の種類は銅貨と銀貨が大小それぞれあるようだ

小銅貨10枚で大銅貨1枚

大銅貨10枚で小銀貨1枚

小銀貨10枚で大銀貨1枚

といった感じだ

金貨に関してはこの程度の市場では使用されるようなこともないのだろう、わからなかった

ケイの所持金は金貨がある時点でそれなりのものになるということである


しばらく市場をふらついていたが柄の悪い集団がたむろしていたりと面白くもないので大通りの方に行くことにする


大通り面した建物のほとんどが宿屋であった、商人用なのだろ

そんな町並みを見ながら通りを進んでいくと城壁が見えてきた


(うぉー、城だー)


(この街は城の周りにできたのか、交通の要所の防衛拠点だったのがそこで発展していったって感じの街か)


考えをまとめ城門のところに目をやると商人たちの声が聞こえてきた


(あれ?こっちが市場だったのか???)


市場の入り口には警備なのか鎧に身を固めた騎士が数人立っていた

多少混乱しながらも見に行くとどうやら市場は市場であっても商人や商店、所謂個人向けではない市場のようだ

銀貨や金貨が飛ぶようにやり取りされている


(うーん、ここは華やかなのになぁ~)


裏通りの市場の閑散とした雰囲気との違いに釈然としないもののそういうものかと納得して市場調査を終えるのだった

























「お腹減りすぎて逆に食欲なくなってきた…」


市場調査を終えたらもう既に日が傾いていた、夕方である

人間は水だけでも1週間は生き残れるらしい

まだ大丈夫だ、まだ焦るような時間じゃない

自分に言い聞かせて登録をしにギルドへ向かうケイ



ギルドも護衛などで商人と密接した存在なのだろう、大通りに建物はあった

ギルドの周りの雰囲気は流石に戦士達の居城である、ピリピリとした緊張感が漂っている


「よしっ」


自分に気合を入れてギルドの扉をくぐる

そこに広がっていたのは酒場のようなギルドではなくて役所のような感じで

中にいるのも冒険者と言うよりも商人といった人たちばかりである

戦士もいることにはいるのだが真っ直ぐにどっかに行ってしまう


(あれ?ここ戦士ギルドだよな?商人ギルドと間違えた?)


多少不安になりながらも固まっていては何も進まないのでとりあえず<案内>と書かれた看板がある受付へ向かった


「ようこそ戦士ギルドへ、ご用件はなんでしょうか?」


完璧な営業スマイルと共に受付嬢が声をかけてくる

どうやらここは戦士ギルドで間違いなかったようである

ホッと胸を撫で下ろしながら答える


「あぁ、戦士ギルドに登録したいのだけれど何処でできるのか教えて欲しい」


「あちらの階段から2階に上がって2階にある受付で登録を行ってください」


「ありがとう、それとなんで1階には商人の人がこんなに多いんだ?」


「それは1階が依頼を頼む場所で、2階が依頼を受ける場所だからですよ。なので1階は商人、2階は戦士達の場所って感じですね」


「へー、そうなんだ…では行ってくる」


そう告げて2階に上がる階段へ向かう

確かに依頼を頼む受付も必要だよな

ゲームの感覚だとどうしても依頼を受けるだけのイメージがあるからなぁ


そう考えながら階段を上っていく



なかなか飯にたどり着けない(^^;

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