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朱い赫い光が


街を


覆い尽くす。




何百何千何万の命が一つに凝縮される。


まだまだ若い女性も


子供も


老人も


老若男女関係なしに



一つ救いがあるとすれば痛みすら感じず


逝けたこと。


術が及ばないのは


首都以外にいる人と


サリア達4人にユリアス


全ての元凶である彼の父親もまた賢者の石とかす。


しかたないかというようにケイトもアリシアもユリアも


サリアを


サリアの術も


支えていた。


ケイトからは蒼がかった銀の、アリシアからは金の、ユリアからは緑の光が閃く。


ユリアスはサリアを恐い


と感じ逃げ出した。


術は容赦なく彼の命まで及ぶ。



そして死んだキーリに向かって


人体錬成   を施した。


これが始まりの罪。



光が逆流し4人とキーリを包み込む。



目覚めたサリアの前には


真っ白の世界


なにもかもない


ただの無の世界












あははあははあははあははあははあははあははあははあはは



あははあははあははあははあははあははあははあははあはは













不思議な笑い声が響く。


男のような


女のような


子供のような


老人のような






「だれのこえ?」


周りには誰もいない


アリシアも


ケイトも


ユリアも


もちろんキーリも



まんまと侵してくれたよ


           禁忌を



「誰?」



姿を表すのは


まるでよく壁画に描かれる天使のような


黄金のウェーブがかった金髪に蒼球のごとく澄み渡る蒼の瞳の少年。



"少し君の頭の中のイメージを借りたよ僕は君達にとっての神かな


また僕は世界であり君達の運命を見守り、時に罰を与える存在"


"君は決して侵してはならない領域に入った。


死人は蘇らないそれは真理だ。"


"君は一度狂った記憶を背負い、輪廻の輪を廻れ。


この先どんな苦しいことが起ころうと忘却という逃げは赦されない。


君達はね"


「きみたち?」


"君達の命と言える魂の名前真名。


それを罪を償い終えるまで預かる。"



"満月(ミツキ)-空に輝く(クレナイ)の満月"



             サリア・アリテレス


"雷花(ライカ)-咲き誇る妖艶なる雷の華"



             アリシア・ライラック


"疾風(ハヤテ)-野に吹き荒れる強い風"



              ケイト・ハーウェイ


"花音(カノン)-美しさの下にある(トゲ)(ドク)"



              ユリア・エイレン


そして"水姫(ミキ)-流れる聖なる水"



              キーリ・アリテレス





名前を呼ぶたび別の所にいた彼女らが姿を表す。


キーリを見た途端サリアの瞳から一筋の涙がこぼれた


狂気が止み、心に光が戻る。



「キーリっキーリなんだね」


サリアはキーリに抱き着き、


ユリア達は優しい目で2人を見る。


"サリア

 

        そこの4人も同罪だ。

 

蘇らそうとされたキーリも黙って止めなかったそこの3人も。"


「っ私だけにして」




"できないな。


恨むなら狂った自分を恨め。


それと今代のお前らはリバウンドで死んだからな"




”あついでに、魂が生まれ変わる間の時もあるから、


君たちの分御霊ワケミタマには、扉の番人をしてもらう


タブーを破ったものに厳罰か死をあたえる存在に

そうだな


サリアは時間と空間の


ケイトは妖精界の


アリシアは魔界の


ユリアは天界の


キーリは霊界の・・・かな”


それぞれの肌に押された烙印は一度光って魂の奥底へと消える



生まれ変わるまで引き離される5人

孤独の中で苦痛の輪廻をただ待つのだった。




朱の少女は自らが犯した罪を恨んだ。


この世界での記憶はこれで終わり。



生まれ代わった


朱の少女”ミツキ”は言う。


全てが私の罪で私のせいだと


藍の少女もまた自分の無力さを恨み


また彼女もまた罪悪感を背負った。


お話自体は、これで終わりです。

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