なんで?……お母さん。
おかあさーーん!!それはアウトやーー!!
そこには、ナイフを手にきれいな顔を歪め泣いている母がいた。
「…お母さん?どうしたの!?」
「あなたが悪いのよ?あなたが…可愛いから」
「…?」
「気づいてない?あんたのせいで、私達は別れたのよ!?」
「…どういうこと?」
「わからないなら教えてあげる。あの男はね、あんたがほんとーにちーーっちゃい時にはもう、あんたに色目使い始めてたわよ!」
「…うそ。嘘でしょ?お母さん。嘘だよね?」
「はぁ。だからさ~わからない?もう、お・ま・え・は・い・ら・な・い♡」
グサッ!鈍くて、嫌な音がする。
狂気の笑いを浮かべて、お母さんが私のお腹にナイフを突き刺している。
「かはっ!」
「あはは!どう?不自由ない暮らしをしてきたお嬢様?誰も助けてくれないよ~?」
お弁当毎日作ってくれたお母さん。
悩みを聞いてくれたお母さん。
一緒に遊んでくれたお母さん。
あれもこれも、全部ウソだったっていうの?
認めたくない。
まだ、まだ、生きていたい!!!
そんな思いを胸にしながら、私は息絶えた。
うわー!!ここに殺人鬼がいるぞ!
助けてー!
次からがスタートです!1,2話はほとんどプロローグみたいな?