6話:侵略村④
トーア達の体が宙に浮き始めた。
「これから、あなたたちをギゼルへ飛ばします。
1時間ほどで着くかと思います。
ご武運を!」
3人はギゼルへ向けて飛び立った。
「作成開始!」
後方からディント司令の叫ぶ声が聞こえた。
「ハハッ、飛翔魔法ってすごいっすね!
俺、空なんて飛ぶの初めてっすよ。」
ザッシュが興奮気味に言った。
「そうね。基本、魔導士系のスキルをもっていないと使えない魔法だからね。」
「俺よくわかってないんすけど、スキルってそれに付随する技能があるっすよね。
魔導士系のスキルも技能で使える魔法が決まってるんすか?」
「確かに、スキルといえばそれに紐づく技能を取得して使うことになるけど
全部がそうってわけじゃないの。
中には常に効力を発揮して自身の能力を向上させたりするものがあるの。
魔導士系のスキルというのは魔力量を底上げしたり
魔力の扱いを向上させたりするスキルのことをいうの。
だから特定の魔法の技能があるわけじゃないのよ。
自分のイメージを自らの魔力によって発現させる。それが魔法よ。」
「なるほどっすね。
じゃあ魔導士たちは技能の数に縛られずにいろんな魔法が使えるんすね。」
「極論そうね。もちろん適正とかによって個人差はあるけど。」
「へぇ、勉強になるっす。」
そんな会話をしているうちにネコンの上空を通りがかった。
軍によって村人が捕縛されていた。
負傷者らしき人も見られた。
「あの人たちには何の罪もないのに…」
トキナがつぶやいた。
「そうだな。俺らがしくじればあれが繰り返される。」
「負けられないっすね。」
ヒューブリッツ王都を出ておよそ1時間、3人はギゼルの近くへと降り立った。
「いよいよっすね。ここからどうするっすか?」
「とりあえず様子を見るぞ。そしてサガタの居場所を突き止める。
極力、村の人とは争わない方針で行く。」
「分かったわ。」
「了解っす。」
3人は村の様子を伺う。そこには驚く光景があった。