第61話 バナナより一回りはでかい電源プラグ
ご先祖様は嬉しそうに、
「せやろ、せやろ。よし、じゃあちょっと監視モニターをつけよう。これ、大画面やからな。ええと、電源はどうしようかな」
それを聞いて、「ひぃっ!」と叫び声をあげる、みのりとレイシア。
「うーん、どっちから電源とろうかな……。まあどっちでもええか。こっちでええわ」
ご先祖様は正座しているみのりの髪を無造作につかんで四つん這いにさせると、スカートをペロリとめくってパンツをおろす。
俺からは見えないけど、きっといろいろ丸見えになってるはずだ。
「なんや、まだ綺麗やんか。まだいくらでも使えるやんな」
嬉しそうに言うご先祖様。
みのりは情けない声で必死に言う。
「やめて……やめろ、やめてください……。それいやなの、痛いの、苦しいの……。だから、お願い……やめて……」
ご先祖様はおぞましい形をした電源プラグとペパローションを手にして言った。
「そうは言ってもなあ。お前もさんざん他人をいいようにしたんやないかい。おい、お前ら、何人殺した? さらってレイプした女子生徒たちだけじゃなく、そいつが生んだ赤ちゃんを餌にしたんやろ? それも含めて今まで何人殺した?」
「そんな! そんなひどいこと、私していませんから! 誤解です! だから、許して……」
泣きながら懇願するみのり。
ご先祖様はバナナより一回りはでかい電源プラグをプラプラさせながら、レイシアの方に聞く。
「ぶっちゃけ、何人? 答えないと拷問するでー」
レイシアは青ざめた表情でプラグを眺めながら言った。
「食べた子供も合わせるなら……50人以上……」
なんてやつらだ、と俺は思った。
それだけの人間の命を粗末に扱ってきたのか?
「アンデッドキングたるあたしすらビビるでお前ら」
そう言いながら、電源プラグにペパローションをたらーりと垂らすと、
「まあしばらくモニターに電気を供給してくれな」
と言って、みのりに、かなり雑な感じでそれをぶっさした。
その途端、みのりは全身をブルブル痙攣させながら、
「ああああぁぁぁぁぁあああああ! いたいいいぃぃぃぃ! いたいぃぃいぃぃ! あああああああ! これとってええええ! 痛いのぉぉおぉ! これとってえええええ! あああああああぁぁぁ!」
と、すごい声で騒ぎ始めた。
「お、あかん、暴れるなや。抜けてまうやろ。あとうるさい」
ご先祖様は慣れた手つきでみのりの手足をロープで縛ると、となりの部屋に放り投げてドアを閉めた。
「あああああぁぁぁぁあああああっぁぁぁ! 許してぇえぇぇ! 許してぇぇぇ!! 痛い痛い痛い痛い!! ごめんなさいぃぃ! 許してぇえぇ!」
ドアの向こうでくぐもった悲鳴が聞こえるが、ドアをしっかりと閉めると、まあうん、少しは静かになったな。
コードはドアの隙間から通している。
その様子を真っ青な顔で見ているレイシア。
心配しなくても次はお前だぞ。
「よっしゃ、じゃあ見てみるとするか」
ご先祖様がスイッチを入れると、モニターがパッと明るくなって映像を映し出す。
そこには四人の探索者パーティが映し出された。
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おっさん、異世界でうっかり救世主認定される。俺を好きなやつの魔力を吸い取って奇跡を起こせる件。奴隷少女よ、だからといってそんなに俺にくっつくな
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