表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/93

第25話 全裸の幼馴染の女子高生

 お?

 おお?

 やっべ、これは……いい!

 俺はマッサージ台にうつぶせになって寝ている。

 ご先祖様がちっちゃな手の平で、俺の背中にオイルをのばしていく。

 絶妙な力加減、ああーふわふわと意識がとんでいくみたい。


「どやっ? きもちええやろ? このあたしにマッサージさせるなんて、かわいい慎太郎だから許してんやぞ。ほらほらこの辺も気持ちええやろぉ?」


 今度は太もものうら。

 ああ~~。

 やばい、疲れが抜けていく~。

 と、そこに、桜子の声が聞こえてきた。


「あれ~? お風呂回じゃなかったんですか~?」

「なんじゃい桜子、お前裸できたんかい。素っ裸やないか。バスタオルくらい巻いてこんかい」


 あ!?

 俺は瞬間的に顔を上げようとするが、後頭部をご先祖様に押さえつけられた。


「お前は黙って寝てればええんや」


 いやいやいやいや、そういかんでしょ?

 だってさ、今そこに、幼馴染の女の子が裸でいるってことなんでしょ?

 幼馴染とはいえ、いまやクラス一の美少女といわれている桜子が?


「久しぶりに慎太郎といっしょにお風呂はいろっかなーと思ったのに。昔は一緒に入ってたし」


 いやそれは幼稚園の頃の話で……。


「それに……私やほのかさんのために一生懸命頑張ってる慎太郎をみたら、すこしはご褒美あげよっかなーって……」


 それはいい心がけだ!


 じゃあ失礼してちょっと見させてもらうよ!

 顔を上げようとしているのに、ご先祖様が俺の頭をぐいぃ~~! と押し付けている。


「ご、ご先祖様……」

「あたしはお前のご先祖として、不健全な道に入らないようにする義務があるんや……。桜子よ、ご褒美あげるってなら、お前はそっちの腕をもんであげな。あたしはこっち」


 二人で俺の腕のマッサージを始める。


「ご先祖様、そのバニーガール、とってもかわいいですね!」

「せやろ? あとであんたも着てみるか?」

「サイズあります?」

「……あんた、それ、なにカップや?」

「Iカップですよ~」


 ぐおおおおおお!

 全力をもって顔を上げようとする。

 だが、俺の頭を押さえつけているご先祖様のパワーがすごい。ぴくりとも頭がうごかない。


「どう? 慎太郎、気持ちいい?」


 桜子が尋ねる。

 うん、気持ちいい。

 マッサージ、気持ちいいよ。

 でもさ、それよりも、それよりもだっ!

 ぐおおおおお!

 生殺しやんけーー!

 と、そこにもう一人の声が。


「わわ! バニーちゃんと……なんで桜子ちゃん、裸なのッ!?」


 ほのかさんの声。

 っていうか、まじで裸なの?

 二人が嘘を言って俺をからかってる可能性もあると思ってたけど、まじっぽいぞ!?

 今、俺の腕をマッサージしているこの幼馴染、Iカップの素っ裸!


「うわー、桜子ちゃん、大きいねー……すっごい揺れてる~……ウエストもすっごいほそいし、プロポーションよすぎない?」


 くっそがぁぁぁぁ!

 ご先祖様の力が強すぎるぅぅ!!!


「ご先祖様、なにとぞかわいい子孫に……幸福を与えてください……」

「だめや。すぎた快楽は人生を間違えさせるんや……あたしもお前にいい思いしてもらいたい……かわいい子孫やからな。でもな、まだ早い……いっとくけど、桜子のおっぱいは女から見てもすごくいい形と色をしているぞ……こんなん見たらお前はダメになってしまう。だからこそ、見させてはダメなんや……」


 ご先祖様はそういうが、桜子はなんかこう、色っぽい声で、


「別に私は慎太郎なら、いいかなって……。さっき和彦君たちに襲われそうになった時、一番最初に慎太郎の顔が心にうかんだんだ……だから……いいかなって」

「ダメや! まだ早い……早いんや! こら、じたばたするな、ほらみんなで押さえつけて!」

「あ、はい」


 ほのかさんまで加わって俺は押さえつけられてしまった。

 くそーくそー女の子の裸なんて直接みたことないのに!

 今そこにあるのに!

 見たいのに!

 ここは天国みたいな地獄だ~~!


「ごめんね、慎太郎君……私、今骨だからうまくマッサージできないんだ……かわりに、足つぼマッサージやってあげるね」

「ぎゃぁぁぁぁああああ! 痛い痛い痛いぃ!」


 ほのかさんの力加減がやばい、骨で直接足裏をぐいぐい抑えられてやばい死ぬ、痛い!

 これじゃあ俺がざまぁされてないぃ?

 くっそ、痛い見たい痛い見たい!




 ……結局、俺は一瞬も桜子の裸を見ることはできなかった……そのかわり。




「ステータスオープン!」


名前 しんたろう


職業 ダンジョンマスタ―


性格 善


レベル Lv20


HP 428     MP 0     マP 400000


攻撃力 1350     防御力 120


知力 8     体力 1560


魔法攻撃力 28     魔法防御力 42


すばやさ 28     うんのよさ 100


特殊能力 ネクロマンシー



「なんかレベル上がってる……」

「そらそやろ、バニーガールと全裸の幼馴染の女子高生にマッサージされて、男としての経験値を稼げない奴なんておれへん」


「でも、知力さがってるんですけど……」


「そりゃ頭は悪くなるやろ……ってか、慎太郎、わが子孫ながらあんたのマP、チート級になってるやんな……」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最新作もよろしくお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
【奴隷買いの救世主】
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ