49/55
49
「ところでエル」
「あ、はい?」
時間が余るから、少し呆けてた。
疲れでも溜まっているのだろうか?
こうやって暇な時間があるなら、考え事していた方が有意義なのに。
「おいつくか訊いてもいいかな?」
「えっと、年齢のこと?」
「はい!」
年齢か……メニューを魔法で出して、プロフィール画面を確認。
身長や体重なども詳細に出ている。年齢も。
「9歳……みたい」
「みたい?」
「あー、今年で9歳ってこと」
「そうなのね」
ごまかせたか?
女の子アバターは初めてだから、なんて言えない。
「わたしは11歳なの。わたしの方がお姉さんね!」
「はは、そうだね」
背伸びしたい年頃なのかな?
年下の僕に対してお姉さんぶりたいってことかなあ。
年上だったら甘えたい?
まぁいいか。
「僕は独り身だから、お姉さんがいたら楽しそうだ」
「ならわたしがエルのお姉さんになる!」
「え?」
初対面なのに、勢いがすごいなあ。
「だから、たくさん甘えていいよ!」
「ありがとう、ルミナス」
「うん!」
11歳の女の子に甘える、精神年齢成人越えの元男性の9歳女の子。
情報量多過ぎて混乱する。
字面だけ見たら犯罪的だ。今は女の子だけども、それを消すくらいに……。
《エル、こども好き?》
うーん、近からず遠からず。




