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悲鳴の声が聞こえた方向へ向かう。
馬車の中にいるかと思ったけど、既に連れて行かれたあとだっったか。
なら、あの魔物達は盗賊か何かの従魔。
従魔に襲わせて、隙を作って好きにし放題ってことか。
「くくく、まだガキだが、そこそこ楽しめるか」
「やだ、やめてっ。離してっ」
今の僕と同じくらいだろうか。
女の子が盗賊らしき男に腕を掴まれてもがいている。
服が裂けていて、下着が露出している。抵抗したときに破けたのだろう。
「楽しんでから売っぱらってやろうか」
「嫌っ、殺して!」
痛ましいなあ。
「お邪魔します」
「誰だ!」
「通りすがりの旅人です」
正直に答える。
「なんだ、ガキか。そこで見てろ。痛い目にあいたくなけりゃあな」
「痛い目って、どういう目?」
「そいつあ、こういう……あ?」
女の子の胸元にかざされる腕。
それを見て、自分の手がなくなっていることに気づいたらしい。
「何が起こって……」
「どうしたんですか?」
「てめぇ、何したっ!?」
「ガキが何かしたとでも?」
「調子に乗るんじゃーー」
喋っている途中で男はバタリと気を失ったように倒れる。
いや、死んだ。
「ふぅ、こんなものかな」
怒って冷静な判断ができない内に魔法の矢を作り頭に向かって撃った。
それが当たり死んだ。
「お嬢さん、ご無事ですか?」
捕らえられていた女の子は、半べそでこっちを見ていた。




