表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/55

23

「冒険者……にしては若いな。もしや、ドワーフ族やエルフ族だったりするか?」

「いいえ、人族です」

「そうか」


もしや人というのは疑わしい?

見た目は子供だから、別種族なら納得がいくということか。

まぁ、ここの子供達も今の僕の見た目と同い年くらいだし、それもそうか。


「この年頃で魔法を使えるのは珍しいですか?」

「うむ。こんな辺鄙な村だ。魔法使える者なんぞおらん。おっても力が弱かったり、町へ行って冒険者を目指す」

「だからこれほどまでに村が貧しくなってるんですね」

「悔しいがそうだ。他には理由があるがな……」

「砂漠が近く、雨が降らず暑さで育ちにくい作物。狩猟が限られてる森。そして、減る村人……ここまで残ってるのが奇跡なくらいだ」

「やはり分かるか。そうだ、村の皆ががんばってくれてるからなんとかなってる」


いろいろ制約があるなか、やりくりしてるからここまでやってこれた……けれど、これからはもっと難しくなるだろう。

それは見て取れるし、子供の成長の妨げになる可能性も出てくる。


雨降らしたのは一宿一飯の恩。

これ以上は最後まで面倒見る覚悟がなければならない。

手を出すならば、手を出した責任が伴う。


けど……。


「何とかできるかな……」


考えずにはいられなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ