表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/55

14

まずは周辺に落ちてる落ち葉や木の枝を集め、そこに火属性の魔法で点火、切り取ったモンスター(レッサーパンドラゴン)の肉を生成した鉄の棒で刺し、火に当たらない程度に近づけ地面に持ち手を突き刺し、炙る。


「うん、こんなものかな…」


調味料があればいいけど。

塩だけでも……。


「あ」


ある。

塩、生成。

魔法で塩を作る。

肉に振りかける。


「少しはおいしそうになった」


よしよし。


「ほら、隠れてないでおいでよ」


複数の気配、こっちを見ている。

それに話しかける。


「一緒に食べよう」


「いいのか!?」

「やったー!」

「……いいのかな」

「おいしそう」


男女混ざった子供達。

少し痩せているが、食べられてはいるようだ。

だけどまだ足りなそうだ。

日々の貧困が見て取れる。


「ゆっくり食べなよー」


「これ、うめー!」

「うーん!」

「……いいのかな?でもおいしい」

「……おいしい」


喜んでくれてるようで何より。

僕も食べる。

うん、塩により味気が増して旨味出てるな。


「ねーちゃん、これ!」

「これは?」


麦を柔らかく煮詰めたもの。

雑炊だった。


「とーちゃん達が持ってけって」

「おすそわけ!」

「……です」

「……おいしい」


なるほど。

いらないとは言ったものの、ご飯を持ってきてくれたようだった。

優しいのかお人好しなのか、それとも子供は見捨てておけないのか。


何にしても、子供を見るからに、暖かさは伝わるな。

子供は天使だ。


「「おかわりー!」」


でも遠慮ないな。いいけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ