六、田中、初めて会話する
リタの魔法の名称を変更しました。
回復魔法→治癒魔法
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田中は、異世界に来て初めて、会話に成功した。
田中は、リタに自分が村に攻撃しようとしたわけではないことを伝えた。
田中(こんなことになってしまって、申し訳ないです。)
田中はリタに謝罪した。
リタ「私は最初からあなたが悪い魔物ではないとわかってましたよ。でも、これからどうしましょうか。
村には戻れませんし、戻りたくもありません。」
リタは田中に村には戻りたくないという。疑問に思った田中はその理由を尋ねた。
リタ「私はこの能力のせいで、他の村人たちから距離を置かれているのです。直接この能力について話したことはありませんが、村の人たちと仲良くなりたくて、この能力を使うこともありました。ただ、段々と気味悪がられるようになり、今では村で孤立してしまっています。できることなら、村を離れたいのです。」
田中(そうだったのですね、、、)
とりあえず、村から離れようとなり移動しながら話の続きをする。
田中(ちなみに、村長っぽい人が話していた主さまというのは?)
気になっていた主さまとやらについてリタに聞いてみた。
リタ「村長のゴゴさんが言っていた主さまというのは、時々村にやってくるオークのような魔物の長です。二月に一度、村にやってきては、食糧や村の娘を拐って行きます。以前、断ったことが一度だけあったのですが、畑が荒らされ、村で一番強かった門番の男が連れて行かれました。
以後は逆らわず、私たちは耐えてきました。」
田中(なら、その主さまを倒しに行きませんか。)
リタ「はっ?」
理解が追いつかないリタは思わず、一瞬素に戻る。リタは田中に村に戻りたくない理由として、村人から気味悪がられていることと、主さまに連れて行かれるかもしれない不安の二つを伝えて、村から離れるきっかけにしようとした。
しかし、目の前のよくわらかない魔物は村で一番強かった門番を倒した主さまを倒そうと言うのだ。どう考えても無謀だと思った。
田中(主さまとやらを倒せば、他の村人からも認めてもらえるかもしれないですよ?)
リタ「勝算はあるのですか?」
主さまが倒されれば、リタの不安が一つ消えるが、村人からはリタ自身が逆に恐がられ、村人たちと完全に敵対してしまう可能性もある。
田中(おれとリタさんが協力すれば、なんとかなると思ってます。おれは火炎魔法、天候魔法、防御魔法が使えます。
リタさんが治癒魔法でおれを回復してくれれば、なんとかなると思ってます。)
リタは話を聞いて、可能性は0ではないと感じていた。
だが気になる点がいくつかある。
リタ「いくつか確認させていただいてもよろしいですか?」
田中(どうぞ。)
リタ「まず、火炎魔法と防御魔法はわかるのですが、天候魔法とはなんですか?」
田中(説明するより、実際にみてもらったほうが早いですね。)
田中は天候魔法を使った。
すると、快晴だった空に変化が現れる。徐々に雲が増え、次第に暗くなり、雷が鳴り、雨が降り始めた。
田中がもう一度天候魔法を使うと、段々と雲が晴れ、元の快晴に戻った。
リタ「すごい魔法ですね。でも、威嚇にしか使えないのでは?」
田中(雨が長いと体が冷えるので、途中で止めましたが、雷を落とすこともできます。)
リタ「なっっっ!!!」
また素が出てしまうリタだった。
リタ「これなら勝てそうですね。一応、火炎魔法の威力も見せていただけますか?」
田中は火炎魔法を使った。
イメージしたのはファイアボールだった。
が、田中の体が発火しただけだった。
田中(熱っ!!あっちっちっ!)
田中は防御魔法を即座に使い、火が広がらないようにして、なんとか火を消した。
その後はリタに頼み、治癒魔法で回復してもらう。
リタ「火炎魔法は属性魔法で一番簡単な魔法のはずですが、、、」
田中(すみません。知識的な面はさっぱりでして、詳しく教えてもらえませんか?)
リタ「さっきの天候魔法とやらは物凄い魔法だったのに、、、」
田中(アレはイメージ通りできたんです。直感的にもできるってわかりましたし!)
リタ「なるほど。田中さんは天候魔法とは相性がよく、火炎魔法とは相性が悪いのかもしれませんね。」
小説投稿し始めてから、リタのイメージに近いキャラクターを色んな作品見ながら探してたのですが、、最近やっと見つけました。勿論、完璧同じってわけではないですが、あぁ、自分こういう系統のキャラ探してたのかって、わかってキャラのイメージが分かりやすくなりました。良かった。