五 田中、勘違いされる
気に入っていただけましたら、いいね、感想、ブックマーク等、よろしくお願いします。
----村の娘視点----
(くっ!どうしてこうなってしまった!)
私の名前はリタ。私は他の村人から避けられていた。恐らく私の持つとある能力がバレたのだろう。
私には、相手が思ったことを理解できる能力がある。
要は頭の中を覗けるわけだ。
だが、この能力があると他の村人たちに言ったことはない。私は、とある事情からこの村に移り住んできた。
村に移り住んできたばかりの頃、私がよそ者であるため、村人からは距離を置かれていた。だが、この能力を使い、この村に溶け込めるようになった。
だが、いつからか私から村人たちは離れていった。
私が、あまりに気が利きすぎることを気持ち悪がられたからだ。
そうして、村の厄介者となった私は、とうとう村人から見捨てられた。
そして現在、目の前には見たこともない怪物がいた。
-----再び、田中視点-----
田中は唖然としていた。
勘違いから、村人には逃げられ、代わりに食糧の入っている大きな袋と、一人の女性だけが残された。
茶い長髪、三白眼、そばかすが特徴的なその女性は怯えながらこちらをじっとみつめている。
(どうしてこうなった、、、)
とりあえず、その女性のステータスを見てみる。
名前 リタイア·ニルヴァ
性別 女
種族 人間
レベル 5
ジョブ 村人
HP 60
MP 30
STR 28
VIT 18
DEX 33
AGI 33
INT 62
LUC 40
特技
治癒魔法 Lv.1
読心術 Lv.Max
交渉技術 Lv.1
(初めてLv.Maxのスキルを見た。まさかこんなところでいきなりエンカウントするとは、、、
というか、読心術があるってことは今思ってることも伝わるのだろうか?
えーと、こ、こんにちは)
リタ「こんにちは」
(通じた!!)