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田中、竜に成る  作者: TaNaKa3
王都編
19/21

十九 冒険者序列

話に、興が乗ってきたようだ。ディアマントは、少し興奮気味に語る。


タナカ「シュタークさんという方は、この前はいなかったんですね。」


ディアマント「あぁ、、、随時昔にな、、、」


ディアマントの言いづらそうな雰囲気から、タナカはその結末を察した。

気まずくなってしまい、黙ってしまうタナカ。


ディアマント「まぁ、昔のことだ。でな、アイツらに助けられてから、俺は初めて他人を信じてみようと思えた!その後、師匠と呼べるような人に会ったり、野望を見つけたり、生きてて色々あった。初めて魔物と戦った時には、お前みたいに、心が塞いだ時もあった。俺の場合は、剣で魔物を斬った時の、命を奪う感触?みたいなものが苦手でな。だから、お前も、今は辛いだろうが、いつか笑えるようになるさ!」


ディアマントは、ニカッと笑いながら言った。


タナカ「自分も、もう少し頑張ってみようと思います!」


ディアマント「そうか。」


静かに、だが、安心した様子のディアマント。


タナカの旅はまだ始まったばかりだ。


タナカがもう一度頑張ると決心したその日は、1日のんびり過ごし、明くる日。


ディアマント「まずは、武器の手入れからだな。」


そう言われ、武器を取りに行くと、タナカは気づいた。

魔物との戦闘で血だらけだった武器が綺麗になっていたことに。


ディアマント「あぁ、血塗れのままだとあっという間に、錆びるからな。一応、綺麗にしといたぜ。」


タナカ「すみません。」


ディアマント「あぁ!やり方を教えるから、次からは自分でやれよ!」


タナカ「ありがとうございます!」


武器の手入れを教わるため、外に移動するタナカたち。


ディアマント「そうだな。この剣で試してみるか。」


取り出されのは、使い古された一本の剣だった。


ディアマント「まずは、この布で汚れを拭き取ってみろ。」


言われた通り、汚れを拭き取ろうとするタナカ。

表面の付着物は取れたが、剣はまだまだ綺麗にはならない。


ディアマント「まぁ、そんなもんだろう。

今度は、この油を軽く布に付けて、磨いてみろ。」


言われた通りに布で磨く。すると、光沢が鈍かった剣は、光を取り戻した。


タナカ「スゴい!」


予想より綺麗になり、驚くタナカ。


ディアマント「基本的には、これで終わりだ。剣は、完全に乾燥させるより、若干油が残るくらいでいい。あとは、なるべく水を使わない方が錆びにくい。どうしても使わないといけない時は、必ず最後に拭き取って、水が残らないようにしろ。」


言われたことを頭の中で繰り返し、頑張って覚えるタナカ。


ディアマント「それと、刃こぼれした時は、例外だ。

綺麗な水を使い、研ぎ石で研ぐ。それでも駄目な時は武器職人に任せるしかないな!武器の手入れ道具は、ほぼ、武器屋で売ってる。今使った道具はやるから、なくなったら、自分で買えよ!」


タナカ「ありがとうございます!助かります!」


タナカは、武器の手入れセットを手に入れた。


ディアマント「そしたら、冒険者組合に向かうか!昨日は、何も教えられなかったからな。基礎的なことから、教えてやるよ!」


もしかしたら、かなり気合いが入っているのでは?というくらい、とても親切にしてくれるディアマント。

初心者のタナカは、素直に甘えさせてもらう。


タナカ「是非!よろしくお願いします!」


昨日と同じように、時計台広場を曲がり、ドリスの武器屋の前を通り、冒険者組合に向かうタナカとディアマント。


冒険者組合に近づいた時、何やら盛り上がっているのが外まで聞こえてきた。


タナカ(一体何だろう?)


不思議に思うタナカ。

とりあえず、中に入ってみる。


冒険者A「ほらな!やっぱり今回の1位は、アルノルトたちだったろ?」

冒険者B「負けた!負けた!わかったよ!今日は俺の奢りだ!」

冒険者C「見ろよ!ランキング7位のディアマントさんだ!」


タナカ(ランキング?)


ディアマント「あぁ!今日はアレの日か!」


得心がいった様子のディアマント。

タナカには、サッパリである。


ディアマント「あれのせいだ!」


わかってないタナカに対して、ディアマントが指指す方を見ると何やら張り紙があった。


タナカ「冒険者序列?」


そこには、第一位から第百位までの各地の冒険者の名前が並んでいた。

特に、第一位から第十位は、S級冒険者と呼ばれる栄光ある冒険者らしい。

つまり、そこに名を連ねるディアマントは、世界最高峰の一人ということなのだろう。

中でも、第一位のアルノルトという人物の総獲得点は、圧倒的だった。

なんと、第二位のパルシヴァルの倍はある。


ディアマント「噂によると、更に上にはSS級冒険者というのがいるらしい。ま、おれも見たことがあるわけではないし、あくまで噂だかな。」


タナカ「上には上がいるんですね。」


S級のディアマントが噂程度にしか知らないのだ。本当にいるのかも疑わしい。

そんなことよりも、目の前のS級冒険者に教えてもらえる幸運を嬉しく思うタナカだった。

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