ぷろろーぐ
一生絵描いてゲームして、偶に文書くせーかつしたい。
「見つけたっ!」
艶やかな赤髪を振り乱しながら、舞い散る桜並木の通学路で叫ぶ。
「あんたが、わたしの…」
何か大事な物を秘めるように、色々なものを噛み締めるように、ぷっくらとした唇を震わせながら、そっと目を閉じて言葉を紡ぐ。
「あんたが…、わたしの…」
真新しい制服に身を包んだ彼女は、満面の笑み浮かべ、そして。
「わたしの!”つがい”よ!!」
言い放った。周りの視線を一切気にせず。それはもう、当たりの宝くじ券を懐に収めたときのような笑みを浮かべながら。全世界にその声を届けるような声で。言い切った。眼前の青年に向けて。
青年は声も出せずに、ぇ…だの、ぅ…だのと困惑した呻き声を上げることしかできなかった。が、それも当然である。新学期早々、高校二年生に上がり、今年も何事もなく過ごそう、と思って登校していた矢先の出来事であったから。
そもそも、”つがい”が何であるかすら青年は理解しておらず、そのことがより一層、混乱に拍車をかけていた。だから、どうして?なぜ自分が?などと思う以前に、右往左往する以外の選択肢がそもそもなく、周囲の通行人に奇異な目で見られている事すら気付いていなかった。
この件でひと悶着あるのは、また次のお話。
春先の出来事。些事とは言えない、強烈な出来事。それが、この青年、春井成龍とその周辺を巻き込むお話の序章。語り部のわたくしからすれば、羨ましいとも厄介なとも思える、物語にはありそうで、でも現実的にはありえないこんな出会いから、物語は始まっていくわけでございます。
二人の運命やいかに?と意味深に残して、本日の物語、ここに閉じさせていただきます。
…え?短いし堅い?いやぁ、語り部の私の仕事、実際それっぽくしゃべるのここまでなんですよ?張りきったっていいじゃないですか!!
…おほん。ともあれ、二人の物語は、まだきっかけしか語られていませんので。この先はお二人を見守っていく形で、進めてまいりますので、ええ。
このように語られているなどつゆ知らぬ二人のことを、一緒に温かく見守ってやりましょうではありませんか。
ではでは、本日はこの辺で。シーユーネクストタイム。エーンドゥ…グッドラック!
開いてくださった皆々様、初めまして、はたまたお久しぶりです。雪兎てる、です!雪兎のとこがちょいちょい変わる?んなもん気分ですよっ!
いやー、さぼり癖ありまくりなわたしなんですがね?なんか今回のは、描き続けられそうな予感っていうかこう、なんていうかね…あるんですよ?ほんとなんですよ??だから、続き読んでくれたらナー、なんて思うわけで、ええ。絶対面白くなるんで!!!!
なんていうけど、正直底まで自信はないんです…まあ、ゆるりと読んでってください。
あ、昔投稿したやつは、わたしのなかで破綻してるんで!!ぶっちゃけ読まないでくださいw
なんてお話はこの辺で。また次のエピソードでお会いしましょう。それでは、また!