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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Inherit

長い白いひげを蓄え、気品があるとんがり帽子を被り、漆黒のローブに身を包んだ老人は、青い髪の幼い少女にこう言った。

「魔法とは。魔法とは純粋なもの。其方の心が深淵に、晦冥なろうとも。決して闇に、決して暗黒に囚われるでない。」


束ねた青い髪を肩へ流し、とんがり帽子と黒のローブに身を包んだ老女は、赤い髪の幼い少女にこう言った。


「魔法はね、幸せなものなの。決して傷をつけるためのものじゃないのよ。」


赤く長い髪が、勿忘草色の炎と共に揺らめく。

かつての少女は、ニコリと微笑み、炭化し、縮こまったなにかを踏みつけ、天を仰ぎながら、師の最期を思い出していた。


「お師匠様、魔法は素晴らしいものですね。

貴女の仰った通り、幸せなものだ。

あなたを殺した相手を、こうも簡単に殺せるのですもの。

ただ力を思い通りに使えばいいだけだったのね。」


赤く長い髪をした老婆は、暗い目をした幼き少年にこう言った。


「魔法は自由なもの。あなたの思うまま、使いなさい。」


以前、魔女集会で会いましょうが流行った際に、思い浮かんでいた話です。

魔女集会とかけ離れていたため、心にしまっておいた物語になります。


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