表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

私のことは忘れて下さって構いません。だけどあなたは死んで下さいね。




わすらるる みをばおもわず


ちかひてし ひとのいのちの おしくもあるかな



 前回、百人一首関連のエッセイを書いたので、ふとこの歌も紹介したくなりました。私のかなり好きな歌です。


 これは百人一首の中にある歌なのですが、簡単な言葉が多いので、たぶんみなさん似たような現代語訳をされていると思います。一応私的な現代語訳はこんな感じ。



忘れられてしまう私の身は惜しくありません


ただ、神に誓ったあなたの命が惜しいのですよ



 ……


 こわっ!


 私がこの歌の意味を知ったとき、思わず大爆笑しました。だって何百年も前の姫が、こんな豪快な嫌みを言うなんて爽快でしたので。


 なろうで言う悪役令嬢に通ずるものがあると思います。


 時代は繰り返されるってことですね。


 私はかねがね、この歌を名歌百首の中に選んだのは、定家のウケ狙いだったんではと思っています。どう考えてもこれは情緒豊かで機知に富んだ名歌たちの中で浮いています。



わすらるる みをばおもわず


ちかひてし ひとのいのちの おしくもあるかな



 ちなみにこの歌は、男に捨てられた友人の代理で詠んだ歌らしいです。取り巻きを害されて奮起した悪役令嬢なイメージです笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ