時鳥はもういない
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
私の一番好きな和歌です。
キレイ……
ほととぎすの鳴いた方を振り返ってみると
(もうそこにほととぎすの姿はなく)
ただ有明の月だけが残っていたよ
なんて美しい歌でしょうか。この歌を始めて知ったとき、私の胸はうち震えました。
ですが詳しく歌の背景を調べていくと、この歌を唄った人は嫌われ者だったらしいです。
しかも偶然ほととぎすの声を聞いたのではなく、ほととぎすを見に行こうツアーを開催している最中の歌だったらしいです。
昔はそんな娯楽があったとか。
そんな背景を知ると、私はがっかりしてしまいました。
ですがそれでもこれはキレイな歌です!
ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
ちなみに同じ人の他の歌も見てみたのですが、大して感動する歌ではありませんでした。この百人一首に選ばれた歌だけがとても優れた歌だったんですね。
つまり!
私のような駄文書きでも、書いてるうちに素晴らしい作品が生み出せるかもということ!
いやぁ、美しい上に前向きになれる歌なんて、なかなか素晴らしいですね笑