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プロローグ 黒竜フェルゲニシュ戦 1

グガァアアアアァアアアアァアア!!

漆黒の鱗をもつ黒竜フェルニゲシュが咆哮をあげる。


フェルニゲシュが上体を持ち上げると、その動きに合わせて

頭から猫耳をはやした少女が身軽にバク転を繰り返して距離をとっていく。

青い軽装鎧に桃色の猫耳と尻尾が印象的な、猫耳族のウォーリアの少女だ。

立ち上がると少女にしては長身で、170cm近くはあるだろうか

少女の名前はハル、すらりとした体躯に、きれいに整った顔立ちに緊迫した状況にも関わらずどこか眠そうな目がいかにも猫っぽい。


ハルがフェルゲニシュから大きく距離をとると、

その目の前を彼女の目の前を、彼女の身長ほど丈がある尻尾が高速で通過していく。


(あぶねー、もう少し距離をとるのが遅かったら食らってたな。)

おれはそう心の中でつぶやくと、唇を舌で湿らした。

すると猫耳族の少女も唇をなめる。


はい、読者の皆様申し訳ありません、その少女の中身は30歳のおっさんです。

ネットゲームで、自分の性別と異なるキャラを扱う人を通称ネカマと言われ、

中には、性別を偽って馬鹿な男たちからお金やアイテムを貢がせるネカマプレイと言われるものもあるが、おれはゲーム内でも中身おっさんを公言している。それを信じない危篤な人はいたりするけど・・・

アイテムがほしいとかそんなのではなくて、男性キャラってかわいくないし愛着をもてないんだもん!

とか気持ち悪いことを公言しておく・・・


とはいえ、同様のことを行っているひとは案外多いのが実情で、VRMMO(バーチャル・リアル・マッシブリー・マルチプレイ・オンライン)ゲームであるヴァルハラオンラインにおいて、キャラクターのカスタマイズにつかえるポイントは実際の体型に合わせて10%以内と決められており、体型の変更に制限がされているのであるが、それなりに多い。一説によると、猫耳族の少女の80%、いや90%は中身おっさんであるとも言われている。


そのため、ゲーム内にいる猫耳族の少女はその体型をカスタマイズしきれておらず、いまいちかわいくない猫耳族キャラクターが多かったりするのが悲しいところだ。(例えば、ポイントを膨らんだお腹のをへこますために使って他につかえてない)

幸いなこと|(?)に、おれの父親譲りのスリムな身体は、不摂生な生活にも関わらずこの年になっても崩れておらず、むしろ成人男性にしては華奢な方である。

体型のカスタマイズは、少し身長を下げたくらいで済んだので、残ったポイントを顔を少々女性的にすること、また、他にも胸とか、胸とか|(大事なことなので2回言いました)のサイズを大きくしている。

胸の大きさに関しては、なぜか10%ルールも採用されておらず|(実際の動きには大きな影響を与えないからだろうか?もしくは、製作者の趣味か?・・・絶対後者な気がする)、もともとが男性でもある程度のサイズまで大きくすることができたりする。


なお、カスタマイズが実際の体型に合わせて10%以内に制限されているのは、VRギアにより人間の脳波を直接読み取ることによって、仮想現実内でキャラクターを操作するVRMMOにおいては、あまりにも現実の身体と相違するキャラクターを動かしてしまうとそのギャップにより脳が混乱してしまい、仮想現実と現実その双方において脳に障害を生じさせる事例が報告されているからとされている。また10%の基準も1つのパラメータを最大限まで変更した場合の話であって、身長や体型など複数のパラメータを変更すれば、1つのパラメータについてのみ変更する変更場合より、その変更可能な割合は小さくなるようになっている。


このおれ、四宮神流しのみやかんなは、ゲームが好きなどこにでもいる30歳の社会人だ。

ただちょっとだけ普通の人と違うのはゲーム好きが高じて、全世界で同時接続数40万人とも言われている人気VRMMOのヴァルハラオンラインのトップギルドと言われるコンテンツ攻略型ギルドの一つに参加しており、その職業、ウォーリアの中でも、ヴァルハラオンライン内のトップ3には入るのではないかとも言われている。ぶっちゃけゲーム内掲示板で何度も名前が挙がるくらいには有名だ。


廃人?いやいや、ちゃんと平日はしっかり働いているし、ちょーっと夜寝るのが遅くて3時くらいだけどまっとうな社壊人・・・もとい社会人ですよ!?


とはいえ、ウォーリアは、タンク(盾職)に位置づけられているのだが、その動きを阻害しないために軽装鎧までしか装備できないので、防御力は高くなく、同じくタンクであるランサーよりは攻撃力はあるものの、本職のアタッカーには及ばず、その立ち回りの難しさも相まって、人気のない不遇職なんだけども・・・

ふと思うことがあり、大分前にある程度書いて放置してた、VRゲームものも投稿してみました。

わかる人にはベースとなるゲームがわかってしまうと思います(笑)

そのゲームを当時やってた頃に勢いで書いてた小説になります。


別作品と併せて、もしよろしければブクマとかしていただけると、作者のやる気につながりますつながりますm(_ _)m

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