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mail


気になった私は、その晩、『紅佐の部屋』の私書箱にメッセをした。


「いきなりメッセしてごめん。驚いたよね」


ありきたりの文で始まってはいるが、内容はぶっ飛んでいる。何せ、自分がみた夢の内容を(それはまことか?)と尋ねているのだから。


すると意外なことに、すぐ返事が来た。



しかも簡単にメアドを教えてくれた。



「ルクリアさん、僕ちんに勘違いしちゃってるんじゃないですかぁ?


僕ちんはそこら辺の愚民どもみたいに簡単には死にましぇんよ。


世の中に絶望してもいないし。戦争も徴兵もない平和な国、日本。いいじゃないですかぁ。


女には興味ありませんけどね。あっはっはっはっは」



いつものレッディル…


でもどこか強がっているように感じた。



【普通の】18歳なら、彼女もいなくて働いてばかりの青春に満足するわけがないじゃないの?



あなたの心を満たすのは、やり込みゲームと膨大な量の小説だけ?




やたらに風の吹く夜だった。



もうすぐクリスマスというのにまだ秋風と言ってもいいくらいの温度の高い風だった。



私はしばらく濡れ縁に座り、麦茶を飲みながら携帯をいじっていた。


半ノラ化したキジ猫のダイが擦り寄って来る。



1人と1匹で鯖缶を開けて、早めに布団に入った。



―――――今、何時だろう?



真夜中に喉が渇いてふと目が覚めた。



目覚ましは3時を指していた。


私は無意識のうちに、充電器に繋いである携帯を開き【紅佐の部屋】に接続した。



(更新日:12月15日)



今日の日付になっていた。



(どこイジったんだろ)



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