Good morning
私は女の子を好きになれない。
女の子の友達がいない。
だから男の子の友達ばかりと話すし仲良くする。
それの何が悪い?
母が教員で忙しく、着るものに構ってくれなかったため、服装のことでは同級生から随分からかわれた。
(服なんて隠れ蓑じゃん。アホくさ。でも欲しいな…新しい服)
小2の運動会で『ハメハメハ大王』を当日体育着を脱がされるよう教員から指示されてから、『大人とは理不尽なものだ』という思いが抜けなかった。
(私…先生になりたかったのに…完全に先生嫌いになっちゃった…)
鈍くさくて50m走はいつもビリから数えた方が早い。
1番なのは、体が小さくて有利な障害物競争だけ。
恋愛も奥手で周りがみんなカップルになっているのを全く知らず。
でも父が置きっ放しにしていたエロ本読み放題で、耳年増。
体は小さいのに11才で初潮を迎えた。
同学年にはまだ初潮を迎えた子は少なかったし体格がいい子ばかりだった。
鈍くさくて服装がダサい、そんな私が恋をした。
『ゲームセンターあらし』『ゲゲゲの鬼太郎』以来、実に27年で初めて抱く『人間』への恋心だった。
(でも…レッディルってハタチの誕生日を迎えたら、TWに乗って樹海に行って死んじゃうとか言ってたよね)
なんとかしなきゃ…ストーカーと思われても構わないからメールをしなきゃ…
自分もタバコと教員事務の試験でボロボロになっていたところだったが、レッディルが二十歳になる2月1日、勇気を出してメールした。
「おはよう」