入団
クスト国の王シャンは、友の死をきっかけに平和を求める『ピース騎士団』を結成することにして、戦士を募るため鳩に乗せ手紙を送った。
平和な世界を目指そうと、
私は思う。だから、相手を殺
さずに戦争を終わらせたい。
とても苦しい戦いになると思
うが、よければ私の結成する
『ピース騎士団』に入団して
くれる事を願う。
3年後の5月10日クスト国の
港で集まろう。
クスト国王 シャン
3年の月日が経ち、戦争は無くなっていった。だがそれは、ヴィット国とヴァーラ国が合併してヴィット帝国となり。ヴィット帝国によりほとんどが制圧されているからである。
5月10日。
雲のほとんどない空。
手紙を受け取ったレイは、クスト国の港へと向かっていた。
「はぁ〜、気持ちいな〜。森の中って自然って感じでいいぜ。」
たくましくなっている。
あの頃は大きく見えた、祖父に貰った剣も今ではちょうどいいサイズだ。
同刻。
港に着いたティアリがいた。
3年前と全く変わらない美しさ。
少し大人になって色っぽくなっている。
街を守るため、騎士団は断ろうと思っていたのだが街の全員の人に薦められ、来ることとなった。
2枚の写真を持ったニーク。
その写真は見覚えのある2人。
ニークは元々大人びていたため、見た目的に変わっている所は髪型くらいだ。
写真の2人もあの頃と全く同じだった。
毒ガスを浴びた魚を食べた2人は、あの後死んでしまった。
来ることは迷ったが、またあの2人のような被害者が出ないようにするため、立ち上がった。
バット助けた子供イブルと共に港へと来ていた。
イブルは置いて行く予定だったが、ついて来たので、仕方なく連れてくことにした。
バットは3年前鍛えに鍛えて、さらに大きな体になっていた。
子供もまだ小さいが、その割りにはたくましい子になっていた。
戦争により師を失ったヘイトは、師から最期に聞いた言葉「その才能を世界や仲間のために使え。」に従い、世界を変えるため立ち上がった。剣を4本背負っている。
シャンが集まった皆の前に立つ。
「皆。集まってくれてありがとう。感謝する。こんなに集まるとは思っていなかった。皆で協力して平和を目指そう。」
集まった兵は約1000人。
皆が力強く叫んだ。