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ペンタハイラント〜5人の救世主〜  作者: 赤麦茶
5人の少年、少女
6/16

それぞれの結末



ヴィット国のはずれにある村に、金や食料を奪いに来た軍人がいた。

そこに立ちはだかった少年がレイ。

しかし、武器が木の棒だったため倒せず。

祖父がレイをかばい死んでしまった。

そして祖父に手渡された剣で立ち向かう。

軍人がレイの姿を見て驚きながら言った。

「な、なんだコイツ。光ってるぞ。」

レイは木の棒で無謀に立ち向かった時とは違っていた。

祖父に貰った剣で立ち向かう勇気になった。

そしてその勇気が具現化し光になりレイを包んだ。

「お前らを倒す。絶対に!」

祖父を殺されたことにより激怒するレイ。

「全員撃て!こんなガキ恐るな!」

バンバンバン

ダダダダダ

6人の軍人が一斉にレイを撃った。

「やったか。」

「!?」

「コイツは………逃げろー!」

軍人達が逃げる。

レイは無傷だった。

ー じいちゃんゴメン。俺が捨てられてた所を拾ってくれて。今まで育ててくれたのに、迷惑ばっかり。しかも今じゃもう謝れもしねぇ。


「うわぁぁぁぁぁあ」

軍人達を追いかける。

光の色は変化しどす黒い。

勇気など全くなく、殺気だけだ。


ー待て!


どこからか声が聞こえた。


ー この声は!!


ー 決して人を殺してはならん。これでいいのじゃ。もうこの村には近づかないじゃろう。


レイから光が消え、正気が戻った。


ー じいちゃんなのか!?



……


………


声は途絶えた。


「じいちゃんが俺を助けてくれた?さっき俺は闇に飲み込まれそうだった。」


じいちゃん。

レイ



アギル国のはずれの小さな街。

ここには街を守る少女、ティアリがいた。

この街も襲われたが。

ティアリの街の人々への愛が盾となり。

その巨大な愛が盾に伝わり、街全体を守る盾となった。


ティアリ



ニーク、ロン、ブルーノの少年3人が川で魚を獲り、食べていた時。

すぐ後ろにミサイルが落ちた。

そして焦っている3人の背後に…


「よお、貴様ら何してんだ?何もんだ?」

銃を構えた白い髭が特徴的な軍人が立っていた。

「逃げろぉぉぉ!」

3人のリーダーニークが叫んだ瞬間、3人は走った。

しかし、

ニークはすぐに戻ってきた。

ー 俺があいつらを守らなきゃ。

そう思ったら行動に移してしまった。

「おい、じじい。何が目的だ?」

ニークが聞く。

「敵の排除だな。」

軍人が答えた。

それを逃げずに隠れて見ているロンとブルーノ。

「俺の思った通りだろ?ブルーノ。」

「ロンさんより僕の方がニークさんとの付き合い長いのに全然わかりませんでしたっす。すごいっすねロンさん。」

「今はそんな感心してる場合じゃねえ。」

ー ブルーノなら簡単に騙せるが、俺はそうはいかねえぜ。ニーク。


「敵の排除?じゃあ、俺たちは敵じゃねぇ。狙うのやめてくれよ。」

ニークのこの時少し怯えていた。

殺されるかもしれないならだ。

「…」

ニークをジーっと見つめる軍人。

「なんだよ、おっさん気持ちわりいな。」

「あっ、ごめんな。俺息子いるんだけどな、そいつもこれくらいなのかなとか思っちまって。つい、な。」

笑顔で話す軍人。

ー こいつは敵だ。油断しちゃダメだ。

構えるニーク。

「そう固くなるなよ。俺はお前達を殺さない。そう決めたんだ。おい、そこの2人隠れず出てこいよ。」

「ギクッ!?」

2人が驚きながら出てくる。

「おい!お前ら!!逃げろって言っただろ。」

怒鳴るニーク。

「仲間置いて逃げれるわけねぇだろ。」

「そうっすよ。」


「よし、じゃあお前らは北に向かえ。そっちなら軍人もいない。ちなみに俺の名前は。レン・フェン…じゃなくて。レン・フェリップス。お前らは?」

ー レン・フェンダー!?っていいかけたか?こいつ。レン・フェンダーっていったら。第一次、第二次悪魔降臨を止めた英雄だぞ!?いや、ないか。こんなおっさんがそんな英雄なわけないよな。


「俺はニーク。」

「俺はロン。」

「僕はブルーノっす。」


「ニーク、ロン、ブルーノ、じゃあな。」



ニーク



バットは砂漠で戦争により、家族を失った子供、イブルを助ける。

この男も光に包まれていた。

「ねぇねぇおじちゃん。この光なに?」

「わかんねぇ。わかんねぇけど。何か元気が出るだろ?」

「うん!そうだね!」



バット




ヘイトの師は死んでしまった。

嘆くヘイトを闇のオーラが包む。

「うわぁぁぁぁぁ!!!この世を終わらせる!まずは師匠を殺したやつから」

普段は冷静なヘイトが取り乱す。

「そんなすんな!師匠の言ったことを守れよ!」

ヘイトを止めようとする、もう1人の弟子のジャック。

「師匠の言った事?」

「その才能を世界や仲間のために使え。だろ?」

「なぜそれを!?」

驚くヘイト。

しかし驚くのも無理はなかった。

師匠がヘイトにしか聞こえないように言った言葉だったからだ。

「俺、地獄耳なんだぜ?知らなかっただろ。ハハッ。」

「じゃあ…」

「あぁ、聞いちまったさ。お前が次の後継者だろ?でも、仕方ねぇよ。俺の方が弟子としては長いけど、お前の方が実力上だからな。納得してるぜ?」

「ジャックさん…ありがとうございます。」

涙が溢れて来るヘイト。

「おいおい、お前が敬語使うなんて今日は嵐くるぜ。じゃあ、もう家帰ろうぜ。」

笑っているジャック。

「はい。ありがとうございます。」

「おい、敬語ばっかキモいぞ。今日は世界崩壊だな。ハハッ」



ヘイト




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