激戦
貴様を倒す！
同時に2人が言った。
そして悪魔神は右手で殴る。
レンはそれを避け、手の上に乗り悪魔神の体へと駆け上がる。
しかし悪魔神は何か黒い息を吐いた。
黒い息に包まれるレン。
そして黒い息の中で大爆発が起こる。
しかし、レンは悪魔神の後ろにいた。
黒い息に包まれたのは残像だった。
それを読んでいた悪魔神は後ろを振り返り左手でレンを殴る。
しかしそれは残像。
『なにっ！？』
驚く悪魔神。
レンは黒い息に包まれた残像のレンの後ろに隠れていた。
逆に黒い息を利用したレン。
「うりゃー！」
そして斬りかかった。
しかし、斬りかかったレンのすぐ横に左手が来ていた。
ー とらえた。
そう悪魔神は思った。
ズバッ
レンに左手が当たる瞬間悪魔神は背中に激しいダメージを受けた。
ー まさか！
またも悪魔神は空振り。
レンの残像だった。
レンは背後から悪魔神を斬った。
『ぐわぁぁ！』
ダメージに苦しみながらも背後から斬ったレンに右手を放つ悪魔神。
しかし、悪魔神はその右手をひっこめて左手で頭上を殴った。
「うわぁ！」
頭上から悪魔神を狙ったレンが殴り飛ばされる。
空高く飛んでいったレンに向けて悪魔神は大きな光の玉を放った。
『これで終わりだ。レン・フェンダー。お前はよく戦ったよ。』
ー くっそ…ここで終わりなのか。俺の見えた未来は違ったのか…
その時、
レンの剣を覆っていた五つの光が動き出した。
まず青い光が悪魔神の放った光を防ぐ大きな盾となる。
そしてピンク色の光がレンの体を覆って悪魔神に受けた大きなダメージを癒す。
黄色の光はレンを覆いレンの力となった。
さらに紫色の光が分散し他の4つの光と混ざり光を支える。
赤い光は剣にとどまったままだが、その光は強くなる。
『な、何が、何が起こっているんだ！』
驚き戸惑う悪魔神。
ー これが光の力…
「悪魔神！お前はこれで終わりだ！」
逃げよう。
そう思った悪魔神だが初めての恐怖により足が動かない。
そして天空からレンの剣が悪魔神を真っ二つに斬り裂いた。
そしてその光景はレンが見た未来と同じだった。
「これで終わりか…」
悪魔心の体は灰となった。
『貴様…覚えてろよ。俺はいつまでも死なない姿を変え、この世に何度でも現れる。』
その声が聞こえると灰はどこかへ飛んでいった。
灰と共に消耗した光はレンから消えた。
この事件は第一次悪魔降臨と呼ばれる。
その後、悪魔神の記憶は残らずともその灰はある赤子に引き継がれる。
その子がのちの破壊王でありヘイトの師匠。
破壊王はその力で世界を破壊してまわった。
その事件を第二次悪魔降臨。
そして二つともレン・フェンダーが活躍。
それによって伝説の勇者や伝説の戦士、神の剣士などと呼ばれ、地域によっては神と崇めたり、銅像が作られたりした。
しかしその後レン・フェンダーの姿を誰も見なかったと言う。
