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学園は助言者を求む。  作者: 男爵令嬢名無しさん
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副校長のお仕事

「せんせ~助けて・・・」


SOS専用で生徒達にオープンにしてあったスマホは震えました。

場所は音楽室


「はいはい。」

まずは被害者くんの処置から。

濡れタオル大量に持ってきました。

それから消毒薬と脱脂綿。

塗り薬。

傷によく聞くやつ。


病院にいくのは傷の具合をみてからでいいよね。


加害者君には横で正座で待機してもらいます。

自分がどんなことをしちゃったのかを反省しなさい。


呆然と半分意識のない状態の高校1年生をまずは優しく抱きしめます。

「大丈夫、大丈夫だからね。怖くないよ。」

背中をなでながら上半身の傷を確認。

打撲痕だけ。

抵抗したときにできたんだね。

唇の横が切れているので脱脂綿で少し拭いて、塗り薬。

ついでに顔を少し暖かい濡れタオルで優しく拭いてあげました。

問題の下半身は正気に戻って恥ずかしがる前に。

タオルで少しずつ拭きながら

傷口を確認。


黒く変色しているので新しい出血はないようだけど、先の出血の痕が痛々しい。

中に残滓があるよなのでそれもださないとお腹壊しちゃうしね。

外からゆっくりと優しく拭いて、綿棒に薬をつけて中にいれる。


びくっと震えるのを大丈夫となだめて、薬を塗り広げた。

それから、そっと脱脂綿をつけたお手製の搔き出し棒をいれて中から残滓を搔き出す。

「ああっ」

小さく悲鳴があがって加害者君がバッと俯いていた顔をあげた。

脱脂綿を新しく付け替えて再度いれると、やはり出血があるのかうっすらピンクになってでてきた。

再度、脱脂綿をつけて軟膏をつける。

穴にいれてぐるっと回しながら薬を広げる。




今日の、副校長のお仕事はうっかり、感極まって襲っちゃった幼馴染君の尻拭い。

ぬぐった尻は襲われちゃった子のほうだけど。

貴腐人の知識はここで役に立つのです。


SOSコールは加害者君から。

突っ込んで念願かなえたけど、出血が収まらなくて怖くなってコール。

ビビルくらいなから最初から相談してください。

出血しないヤリ方を教えます。


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