片思いから始まる強制ラブコメ
今回はラブコメ書いてみました。
俺、朝桐秀次は、愛だの恋だのに全くの興味がない。
恋愛なんぞ、したことがなかった。しようとさえも、思わなかった。
第一、一体恋が何なのかすら、わからなかった。
だが、わからないからといってこれと言って困ることもない。
誰のことも好きにならないのだから、告白など以ての外だし、
告白されることもありえない。平均的な顔立ちなのだ。
だからこれと言って問題があるわけでもないし、第一詳しく考えることすらなかった。
つい、この間までは……
なんと、全く面倒くさいもので、ついこの間、 なんと告白されてしまったのだ。この俺が、この"俺"が!!
無論、告白は断った。だが、その後も、告白してきた女子である朝比奈星夏はグイグイ迫ってくるし、まるで日常かのように告白アタックを噛ましてくるようになった。
まったく朝比奈は告白を攻撃かなんかと勘違いしているんじゃぁなかろうか。
そして、変化は俺自身にもあった。それ以来、俺は、たまに恋について考えるようになったのだ。
いままでの恋愛のレの字もなかったような生活に、少し色がついたような気がする。
そして今日もまた俺は学校へ行き、朝比奈から攻撃を食らうのだろう。
--<学校>--
「お〜う!おっはよ〜う!朝桐くん!!」
「おうおう、朝から元気ですね、朝比奈さん。」
「おうとも! 元気と思い切りの良さだけが私の取り柄だからなぁ!!はーっははは!」
「今日も元気そうでなによりです」
「なんだぁ?元気じゃなかったら心配してくれるのかぁ?そのまま惚れても良いんだぞ??
もちろん私は、朝桐くんのことずっと愛してる…ぞ?」
不覚にも、照れながら俺に向かって愛してるという朝比奈の姿に一瞬ドキッとしてしまった。
「何だぁ??顔が赤いぞぉ??照れてるのかぁ?光栄だなぁ〜!」
どうやら顔に出てしまったらしい。
「あ゙ぁ、不覚にも、な...」
「...そう...か...」
『何だこの女、俺に照れたと認めさせておいて、認めたらそっちも照れんのかよ......ちっ、可愛いとこあるじゃねぇか......』
と、そんなこんなしている間にあっさり学校についてしまった。
『あれ?こんなに学校までの道のり短かったっけ…』
俺はふと、そんなことを思った。
--<数ヶ月後>--
そんなこんなで、そこから数カ月間、俺達は茶番のような、周りから見ればイチャイチャ?(らしい)を繰り広げていたのだが、その間、一切進展はなかった。
いつも通り、朝比奈が俺に攻撃を食らわせて、俺がそれをあしらう。そんな日々を過ごしていた。
だが、そんな平穏な日常は、春の夜の夢のようにあっさりと崩れ去った。
ある時、朝比奈さんがこんなことを言った。
「私、。。。この間、告白...されたんだよね...」
一瞬俺は頭の整理が追いつかなかった。
「そう.........か.........」
俺は頷くことしかできなかった。
胸の内がとてももやもやした。
それから数分後、もしかしたら数秒だったのかもしれないが、彼女はこの静かな空気感に耐えかねたらしく、足早に教室から出ていった。
俺は数分の間、胸のもやもやに向き合った。
そして、気付いたのだ。
この胸のもやもやの正体に。
これが恋なのだと。俺は、朝比奈のことが好きなのだと言うことに。
どうやら俺は、何度も何度も朝比奈から告白アタックをされるうちに、朝比奈のことが好きになっていたらしい。
それからのことは一瞬だった。
俺は駆けた。なんとかして先に出ていった朝比奈に追いつくために。
そして追いついて言ったのだ。
「好きです!俺と付き合ってください!」
と。
そう言うと朝比奈はどこか泣きそうな顔をしながら、
「待ってたんだから...な?」
「もちろんだっ!」
と返された。天にも登る思いだった。
「だいぶ待ったんだぞ??何かお詫びでもあればなぁ〜?」
「本当にすまなかった...何でもするから...許してほしい...」
俺がそんなことを言うと朝比奈は"何でも"に食いついたらしく、
「"何でも"かぁ〜そうだなぁ〜何にしよっかなぁ〜」
などと不敵な笑みを浮かべて、俺を見ている。
そして言ったのだ。
「じゃぁさ、せっかく付き合って?恋人同士になったんだし???下の名前で呼び合わない...??秀次...くん...」
俺は唐突に来たそのお願いと、最後の照れながら言われた名前呼びに面食らい、こちらも照れを隠せないでいた。
「なんだぁ〜?下の名前呼ばれただけで照れてるのかぁ??前途多難だなこりゃ〜」
「うるせぇやい!!......せ...星夏」
お互いに名前で呼び合って、お互いに照れまくっていた。
どうやら俺達の道はまだまだ長そうだ.....
ラブって難しいですね...




