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プロローグ またあいたい

視界が、暗い。

もう自分は事切れるのだろうと分かった。

手足も、脳も、何もかも動かない。

ふと、今までの事を思い出した。

僕が勇者になって、それから仲間達と出会って、それからの事を。


思えばあの頃は良かった。何も知らずに、魔王討伐に全力を尽くしていた僕たち。


王の陰謀、民衆は思っているより愚かな事、

魔物に宿る意志、なにも、なにもかも知らなかったね。


僕は勇者として、魔王を討伐した。

魔王が死んで、平和な世界が訪れるだろう。

でも僕もみんなもきっとあのころのようには笑えないんだろうな。


最後、脳裏に浮かぶのは好きだったみんなの顔。

いつだって明るかったのに、魔物の群れに特攻して死んだ剣士のキユリ。

胡散臭かったけど、最後には僕を庇って死んだ僧侶のソウ。

人と話すのが苦手なはずなのに、王に交渉した末に魔女として火刑に処された魔法使いのキララ。


みんなみんな最後まで一緒にいたかったのに。


ああ、もう、いしきがもたない



もしも、もしもゆるされるのならすべて


すべて


やり直したい。



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