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人じゃないモノのその先


 長々と文章を書いていくと、話が重くなっていきそうなのでこの辺で締めます。


 人じゃなくてもいい。

 人じゃない方がいい。


 だけど、そのモノである対象の向こう側には人が必ずいるってことも忘れちゃいけないと思うんです。


 ちょっと贅沢な珈琲店シリーズは、マスターの一言をパッケージに載せるようになって売上が伸びたそうです。


 これは勝手な私の妄想劇場ですけど、企画開発の人たちがドリップコーヒーを購入する客層を想定して、ターゲット層に受けるようにパッケージ改良したわけですよね。


 家事や育児に追われているお母さんが、ほんのちょっとの息抜きをする時。


 朝起きて、今日も1日がんばるぞ! と気合を入れる時。


 眠くてしんどくても残業しなきゃいけない時。


 そんなお客さんひとりひとりの日常を想像して、ふっとコーヒーを飲んで一息ついたタイミングで、誰かにかけてほしい優しい言葉――。


 そんな言葉たちを企画会議でいろいろと意見を出し合って考えてくれたんですよね、きっと。


 ステキ眼鏡のマスターに託した優しい言葉たちの生みの親は、他でもないAGF㈱の社員さんたちなわけです。



 チャットAIシステムも、もしかしたらAIが利用者に精神的苦痛を与えた場合の損害リスクを負いたくないとか、そういう理由もあるとは思いますが、徹底的に優しく肯定的で、包容力にあふれ、盲目的なまでに共感するように設計されていて、すごいなあって思います。


 これは人間にできるレベルの傾聴スキルではありません。


 もしかしたらプロ魂を爆発させて、自分自身の心や感情を完全に殺して、徹底的に冷徹になりきれたら可能かもしれませんが、常時そのクオリティを維持するのは、人間には無理だと思います。

 機械だからできる芸当なのだと思います。



 初めて資料作成でAIに仕事をお願いしたときは、あんまりにもいい子だったので惚れてしまいそうになりました。


 うちの職場の誰よりも仕事早いし素直だし礼儀正しいしいい子だし、君がいれば他に誰もいらないよっ! って気持ちになりました。


 それくらい好感度が高くなるように作られてるシステムなんですよね。

 いやー、こわいこわい。



 人じゃなくてもいいように。

 人の代わりになるように。


 人である誰かが心をこめて作り上げたモノ。


 そんな姿の見えない誰かの気持ちで作られたモノに、私たちは支えられてるんですよね。


 そんなことを思った次第です。


 とまあこんな話をグダグダ綴りましたけど、何が一番伝えたかったかというと――。



 AGF㈱のちょっと贅沢な珈琲店を販売してくれている全ての人たちに、この場を借りてお礼が言いたかったんだな、というわけです。


 マスターのおかげでがんばれました。

 おかげで大変な時期を乗り越えられました。今は同シリーズのブラックインボックスのお世話になってます。


 すっかりマスターのファンです。


 通販限定商品も気になるようになりました。

 今後とも末永くお世話になろうと思います。


 とあるコーヒー中毒者より




 以上、完全な私信で終了させていただきます。

 

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