弁天町
弁天町
弁天町には、交通博物館があった。
列車の模型があって、その中に入って遊んだりできる。
中にレストランになってる列車もあった。
子供が遊べるところだが、大人でも遊べる。
しかし蒸気機関車はなかったな。
京都の広小路の蒸気機関車の博物館が一番よかった。
ぽーっ、と汽笛が鳴る。
それだけで雰囲気満点だ。
女友達の本子は驚いて、汽車を振り向いた。
僕「ボクな、山口のSLに行きたかったんだが、友達がシーズンじゃないって、反対されたんだ」
本子「へー、大井川鉄道もあるやん」
僕「でも、東は遠いからな。」
本「じゃあ、明治村の小さい機関車がいいわよ」
僕「ああ、『姿三四郎のラストシーンに出てくるやつね」
本「早速乗りに行こう」
僕「気が速いな。」
僕らは、機関車の先頭に陣取った。たまに、機関車の灰が飛んでくるから、熱くなる。
乗車時間は15分ほどだ。
これはこれで、楽しめる。
本「楽しかったわ」
これで、明治村の機関車は終わって、弁天町に戻ってみる。
なぜって、弁天町にはPOOLSがあるからねえ。
弁天町はいつでも行けるのに、POOLSに行かない。
本子「みんな水着姿見られるのが恥ずかしいんよ」
僕「カップル多いな」
本子「まだ寒いなあ。でもここのプール内は暖かいわ」
僕「早速泳ごうか?」
本「何?クロール?」
僕「バタフライも泳げんねんで」
本「へー、習ったん?」
僕「大学の体育で習った」
本子「どう泳ぐの?」
僕「キックするねん両足で]
本「え?どういうこと?」
僕「つまり、両足を揃えて、水面を蹴るねん」
本「ところでさっきから、調子おかしいね」
僕「パソコンがいかれてるんだ。もっと、掃除しなきゃ」
本「パソコンぐらいちゃんと掃除しとき!」
二人は兎も角バタフライで泳いだ。
本「でもやっぱり、平泳ぎがいいわ。」
僕「なんで?」
本「楽やもん。髪の毛濡れへんし」
僕「そら、海で泳ぐときは、髪の毛にミネラルが入って来るから
いややな。」
本「カップル多いな」
僕「それさっき言うたで」
本「この後、歯科に行くんやで」
僕「歯とどない関係あるのん?」
本「泳いでると、虫歯が痛むねん」
僕「おふくろが入院した時、痛い痛い、って言うとったわ。
それ虫歯やったんよ」
本「プールもう飽きたわ。」
僕「レストラン行こうか?」
本「この辺、ええとこあるの?」
僕「中華料理どう?」
本「天津飯とか?」
僕「ええな。餃子2人前」
本「王将の方が美味いか?」
僕「食べるもんの話多いな」
本「プールズから、淀川わたるん怖いわ」
僕「なんで?」
本「なんか、高所恐怖症やねん」
僕「ほな、JR弁天町駅から帰ったらええやん」
本「JRええか?」
僕「3年前に義一さんの娘さんの展覧会に天王寺まで行ったよ。その時、弁天町通ったけど、何も平和やったで。穏やかやし」
本「弁天町ええな」
僕「クルマでも行ってたけどな。」
本「今日の小説は、途中でパソコンが停止したのが失敗やったな」
僕「うん、メンテナンスしてないからやろうな」
本「オーストラリア人の友達で、ケヴィン・コスナーを若くしたようなのがいたが、かれも、『機械類は埃を嫌うから注意するように』って言ってたわ。」
僕「しかし、本当に弁天町は変わってしまったな。」
本「あんまり大阪いかへんわ」
僕「やっぱり、神戸の方が合うな」
本「LPレコード208枚売ったんやろ?」
僕「うん」
本「なんぼやった?」
僕「5千円」
本「え?ぼったくりやん!」
僕「いやあ、もうYoutubeで聞けるからええわ、と思うてん」
おわり