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8【3歳】


三歳。


それは待ちに待った魔力測定の年。


私の誕生日は九月六日。


秋。


周りの同い年たちが魔力三桁いったらしいとか聞こえてくる。


焦る。


そしてこれまで知らなかった存在。


同い年の王子ボアード:グレイが


四桁の魔力を有していたらしい。


多分この人が第一攻略対象なんだろう。


王子だし。


同い年だし。


でもライバルにならなくて済むしれない!


何も接点ないし。








魔力測定当日。


測定対象者は付き添い人を一人連れて行けるのだが


アネスト兄とシンシア兄。


両親。


ソロウ先生までもが立候補してくれた。


でもアネスト兄が


「僕は二回魔力測定に行ってるし、


測定される側だから色々教えられると思うし僕でいいよね?」


って言ってくれたからありがたくお願いした。








教会にて。


みんなが私を見ている。


いや多分正確に言えばアネスト兄を見ている。


六歳にして抜群に顔が整っている。


みんな目がハートになっている。


いやー当たり前だよね。


私がそっと顔を見ると気付いて微笑した。


周りの女子がみんな


いや男子も


私だって心がやられた。




強すぎる。



アネスト兄の顔が。


チートじゃん?



「兄様、魔力測定ではどのようなことを行うのですか?」



「ただ水晶に手をかざすだけだよ。」



「簡単なのですね。もっと大変かと思っていましたわ。」



「怖がらなくても大丈夫だからね。







マリン。」



突然の名前呼びからの満面の笑み!


周りの人たちごと心臓貫かれた気がする…


必死にドキドキを抑える。


平常心。平常心。



魔力測定の場には本人達しか入れないらしく、


控え室にアネスト兄と別れて入った。


そう。



"本人達"しか。


控え室にはすでに二人の女の子が居た。


礼儀としてきちんと挨拶をした。



「初めまして。


ノーブル公爵家の長女、


マリン:ノーブルですわ。


仲良くしていただけると嬉しいですわ。」



処刑されたくないしね!



黒髪を高いポニーテールにした女の子が


椅子から立ち上がった。



「はじめまして。


アリストクラシー侯爵家の長女、


ブライト:アリストクラシーです。


かの有名な「神の愛し子」さまに会えてこうえいです。」



すぐに綺麗な蒼髪の女の子が立ち上がった。



「はじめまして。


パトリアーク侯爵家の次女、


デザイア:パトリアークです。


わたくしもともだちになっていただけるとうれしいですわ。」



「喜んで!」





私たちはすぐに仲良くなった。


というか私から全力で仲良くなりにいった。


だって二人とも激かわだったから。







ブライトは明るく元気なお兄ちゃん子で、


デザイアは物静かだけどなんでもズバズバ言う


清楚な女の子って感じ。



こんなかわいい子達と仲良くなれるなんて最高!



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