4【1歳】
でも一部のメイドにはそれ以上のことが知られてる。
例えば片言どころじゃなく、丁寧な言葉遣いで話せる事。
外国語も少し出来る事。
分厚い本もスラスラ読める事にetc。
それを知って黙っていてくれてるのがレナとルナ。
姓は無く、私のおかしさが加速していっても
ついてきてくれる双子のメイド。
レナがハキハキしていて、ルナが物静か。
でも根本の考え方は一緒だから
喧嘩をしない不思議なメイドだ。
二人は最初は逐一報告していたが、
そうすると報告することが多すぎてもう諦めたみたいだ。
よっしゃ!
私の意図を一番よく理解してくれて、動いてくれる。
って言ってもまだ一歳になったばかりだけど。
一歳になるまでに分かったこと。
1.この世界はレガリアという名前でなんと魔法が存在する!
出来るか今度試してみよっと。
2.この世界には王家があって、貴族がいて。
五等爵の階級があった。
私の名前はマリン:ノーブル。
ノーブル家の長女で一人娘。
兄が三つ上と一つ上に一人ずつ。
一つ下に弟が一人。
いやNobleって英語で高貴って意味じゃん!
ってすごく思った。
うん。
3.兄弟のうち、
一番上の兄が養子
二番目の兄が実兄
弟は養子だということが
メイド達のおしゃべりで判明。
まだ一歳で私がそこまで難しい……(以下略)
メイドにお礼を言わなくては。
4.皆の名前。
母→リリィ:ノーブル。
その名の通り、白百合のように可憐で美しい人。
父→ラージス:ノーブル。
母と仲睦まじい様子。
裏で黒いことをやっているそうだ。
辞めさせなくては。
長男→アネスト:ノーブル。(四歳)
イケメン。
背が高くて典型的な年上の王子って感じ。
まだ四歳だけど、小学部にいても不思議がられないと思う。
次男→シンシア:ノーブル。(二歳)
普通にかっこいい。
普通?
もう分からない。
三男→フェアウェル:ノーブル。(零歳)
いやイケメンとか零歳だから分からないし。
まぁ優秀そう。
執事→ヴァーチュー:スチュワード。
超優秀。
なんでも出来る。
メイド長→アイディアル:スチュワード。
ヴァーチューの妻。
負けず劣らず超優秀。
レナとルナ。
説明した通り。
私の専属メイドになりました。
やった!
他にもたくさん働いてくれているからその都度紹介します。
5.公爵家は王家に続く高貴な身分であるため
侯爵家か王家に嫁ぐのが一般的らしい。
絶対王子も攻略対象じゃん!
嫌だー!
でも王子に嫁ぐことができるのは
本当に限られた人だけみたいだから多分大丈夫!
うん!
今の所このくらいかな?
たくさん分かった。
頑張って死なないようにしよう。