隣の子
隣の席の会話をなんとなく聞いてるそんな感じです
その後も苦戦しながら彼が作った問題を何とか解くことができた。
「終わりましたー」とここで私はふと彼をなんと呼べばいいのかわからなくなった。
先生だけか、吉川先生と呼ぶか、吉川さんと呼ぶか、いっそ呼び捨て君呼び、どれにすればいいか分からなくなっていると「どうかしたのかそんな険しい顔して」と声をかけられた。
「あ、今先生の呼び方をどうすればと悩んでいまして」
「は? 今先生って呼んでたじゃないか」
「あれ?私今先生と言ってました?」どうやら無意識に先生と呼んでいたらしい。
「では、改めて先生終わったので確認してください」
そんなこんなで私は彼を【先生】と呼ぶようになった。
次の日
学校が始まるまでの朝時間、私は昨日の事を考えながら、今日から本格的にテストに向けて勉強頑張るぞと、意気込み昨日教えて貰った事を復習をしていたところ、隣の席の男子たちの会話が聞こえてきた。
「辛かった、せっかく教えてくれたのにテスト当日に熱を出すなんてまじでついてないっすよ、俺」
そう言っているのはテスト終盤に風邪をひいたかなんだで休んでいた、【藤堂 東司】
そしてその会話相手が隣の席の子【吉川 水輝】ここでふと、あの人も先生と同じ苗字【吉川】なんだと思っていた。ただ彼の見た目は前髪が目までかかっておりメガネにマスクで先生とは真反対な容姿をしている。
「でも先生に聞いたら休んだ分のテスト再試あるって言ってたから後で呼ばれると思うよ」
「マジですか!わざわざ確認までしてくれてまじ神!」
「神か、まーそう言うなら高得点取ってもらいましょうか」
「…できる限り頑張ります」
そんな話が耳に入ってきた。どうやら藤堂君は吉川君に勉強を見てもらっていたらしい。
この時はまだこの隣の席の子が私の家庭教師だとは微塵も思ってはいなかった。
前回投稿してから凄く時間が空いてしまいましたね
隣の席の話とかって興味がなくともなんとなく聞き耳をたててしまう時ってありますよね
次回もまたこのくらい時間が空いてしまうかもしれない 先に謝っておきます