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戦闘2回目(初めての魔物討伐)

再び薬草の群生地にたどり着いた。


しかし、この世界にはよもぎ以外の薬草や換金アイテムはないのだろうか?


そう思いつつ

「薬草以外に採取する物ってありますか?」

ミーアにそれとなく聞いてみた。


「これ(紫色の花を取り出し)とか、これ(鈴蘭っぽい花を取り出す)なんか、あんまり量は多くないけどさっき採ったよ。」


紫色の花は『月夜草』と言って解毒作用があるらしく、価値は小銅貨5枚。

鈴蘭っぽい花は『月見草』。魔力回復効果があるらしく、価値は銅貨1枚(小銅貨10枚)


どうやら歩きながらもミーアはしっかりと採取していたらしい。


「移動しながらの採取は思わぬ事故の元になるから、慣れないうちは採取と移動を分けて行動しているんだよ。

採るときは採取に集中! 移動中は足元に集中! ってね。」


初心者の私を彼女なりに気遣ってくれていたらしい。

ちょっと恥ずかしくなってきた。


「ありがとうございますっ!!」

精一杯感謝の気持ちを込めて薬草摘みに繰り出した。


20個近く集めた所でフィリアに呼ばれた

「ゼロ君ちょっといい?」


急いでフィリアの元に走って行く。

「あそこにウサギがいるの見える?」


フィリアの指差す方に真白なウサギが1匹見える。

よく見ると額に小さな角が1本生えている。

サイズは元の世界と同じくらいだ。


「今からこっちに誘き出すから、ゼロ君試しに剣で戦ってみない?」

そう言っていたずらな笑みを浮かべる。


「はい! やってみたいです!」

スライムのリベンジはウサギだ!

気合を入れて返事をする。


「それじゃ準備しててね」

そう言ってある程度離れるとリンに合図をする。


リンが火球の魔法を放つ。

直接ウサギには当てずにビックリさせてこちらへ誘き出す作戦だ。


真っ直ぐこっちに向かってウサギが逃げてくる。

ウサギの動きを慎重に予測しつつ剣を片手に走り込む、そのままの勢いで剣を振るった。


真白なウサギは一瞬で真紅に染まる。

初めて自分で倒した魔物を見た時、倒した喜びよりも命を奪ってしまった罪悪感の方が多少勝ってしまう。


倒したのに上手く喜べない。


複雑な顔でウサギを見つめているとフィリアが走り寄って来る。


「凄いじゃない! 一撃で倒すなんてゼロ君天才!!」

めちゃくちゃ喜んで褒めてくれる。


「でも……」

複雑そうな顔でフィリアの方を見ると……


目の前をナイフが通過した。


「油断大敵! ラビットホーンはペアでいる事が多いからね。」

ミーアがそう言いながら近付いてくる。

彼女が投げたナイフの先には私が倒したよりも3倍以上大きいサイズの立派な角をしたウサギがいた。

ナイフはウサギの脇腹付近に見事に突き刺さっている。

丁度バンが斧で止めを刺している最中だ。


「もうっ! そんな事はわかってますよーだ!」

珍しくフィリアが口答えしている。


この世界での命の価値は軽いかもしれない。

しかし、だからこそみんな一生懸命『今』を大切にして生きているのかもな。


そんな2人のやりとりが面白くていっぱい笑った。




「せっかくだから魔石の回収を教えてやるよ」

そう言ってバンは倒したウサギ(大)を片手に持ってやってきた。


私の目の前にはウサギ(小)のご遺体がある。


バンは荷物からナイフを取り出し手際よくウサギを解体していく。心臓の部分を深く抉ると中からは小石サイズの魔石が出てきた。


バンの作業を隣で真似をする。

ウサギ(小)からは小さいサイズの魔石が見つかった。


「こいつの肉は特に美味いんだ」

そう言って何かの魔法をかけると肉がキレイになる。

大きめの葉っぱに包んでから荷物へと仕舞い込む。


血抜きと保存かな?


あまりの手際の良さについつい見惚れてしまった。


ラビットホーンの肉はとてつもなく美味で冒険者達の胃袋を癒してくれる大人気の魔物なんだそうだ。

あまりの人気にラビットホーンの数は少なく出会えたらラッキーな魔物の1つらしい。


ありがたく頂戴しよう。


ある程度保存用に確保して残りはそのまま食事休憩になった。

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