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vsヒューマン貴族

「この国に蔓延る害獣共を駆除するのが貴族である俺様の仕事だからな!」

剣を抜き不遜な態度をとるリチャード様。


「ふざけるな!!」

ミーアの目が怒りに燃える。


仲間全員武器を抜いて身構える。


どうやらヒューマン貴族である彼らにとっては魔物も獣人も同じ害獣らしい。


「くっくっくっ……」

突然リチャード様が笑い出す。


「お前らは貴族である俺様への不敬罪で死刑だ!!

だが、俺様は非常に慈悲深い……」


何を言っているのか意味がわからない。


「全員ひざまずき俺様に武器を献上しろ!

お前ら武器だけはなかなか良いものを使っているみたいだから俺様が有効利用してやるよ」

空気を読まずにリチャード様はそう宣言した。



「……ったく今時の貴族様は強盗紛いの事までやるんだな」

困った様子でバンは頭を掻く。


「言っていることの意味がわかりませんわ」

フィリアも困った様に首を傾げる。


「死刑」

リンはブチ切れている様だ。


「交渉決裂だな!」

ミーアがにやりと笑う。



「おいっ!お前ら一気に殺すなよ。

じっくり痛ぶってヒューマン様に逆らったらどうなるか教えてやれ!」

リチャード様がそう言い放つと赤髪の女Aと金髪の女Bから補助魔法が解き放たれる。


どうやら会話中もずっと魔法を詠唱していた様で意外と抜け目がない。

効果はわからないがヒューマンパーティーが青色の光で包まれる。


身体強化か何かだろう。


「ゼロ!獣人はヒューマンを殺せない!

この意味わかるか?」

ミーアはヒューマンから目線を逸らさずにオレに聞いてくる。


痛めつける程度なら問題ないということだろうか……


「殺さなきゃ良いんですよね?」

剣を構えてオレは聞き返す。


「そう、殺さなきゃ良いんだ……」

不敵な笑みを漏らすミーア。



金髪の子分Bから電撃の魔法が放たれる。

流石にヒューマンだけあって威力は凄まじいがフィリアの魔法によってしっかりとガードされる。


赤髪の子分Aが『フレイムアロー』を放つ。

その数8本。

威力はそこそこあるが命中率は悪く誰にも当たらない。


リチャード様は魔法でバンの右腕を爆発させる。

しかし、バンはそれを斧で上手く防ぐ。


ミーアはリチャード様に斬りかかるが隣にいる金髪の子分Bがそれを剣で防ぎ、近くにいる赤髪の子分Aは『ファイアボール』をぶつけてくる。

ギリギリのところでバックステップで交わすミーア。


リチャード様は詠唱をしている。

オレは詠唱中のリチャード様に向かって『投げナイフ(爆)』を放つ。


詠唱を中断させるには相手の集中力を奪えば良いだけだ。


ナイフはリチャード様の無防備な顔面にヒットして爆発する。

魔法で強化してあるのでリチャード様の顔面は黒くなる程度でダメージはあまりなさそうだ。


フィリアが石つぶての魔法をヒューマン全体に放つ。

ヒューマンは魔力の壁に守られて石つぶてが全て弾かれる音だけ響きわたる。


リンが更にヒューマン全体に炎の魔法で追い討ちをかける。

『ファイアボール』というよりは火炎放射器の様に大量の炎がヒューマンを襲う。

ヒューマンを守る魔力の壁は徐々に薄くなり遂に彼らは炎に包まれてしまう。


金髪女Bの魔法で水を被り難を逃れるヒューマン達。


逃げ腰になるリチャード様にバンは一撃を入れ様とするが金髪子分Bがそれを阻止しようと剣で受け止めるがバンの攻撃によって剣は砕かれてしまう。

容赦なく子分Bを蹴飛ばすバン。


女AとBが魔法の詠唱をするがそれを『投げナイフ(爆)』で阻止する。

かわいそうなのでお腹を狙っておいた。


流石に女の子の顔面は攻撃できない。


思ったよりも威力が高かったのか彼女達の防御力が低いのかわからないがその場でうずくまる女子2人。

きっと大したことないと信じたいが心が痛い。


その間にミーアが赤髪子分Aを剣でねじ伏せる。

気が付けばオレ達はヒューマンに圧勝していた。



尻もちをつき震えるリチャード様。

バンはリチャード様の胸ぐらを掴み持ち上げる。


「おいっ!

2度とこんなくだらないことするんじゃねーぞっ!!」

そう言って殺気を込める。


するとみるみるうちにリチャード様のズボンに何かの染みが広がる。

恐怖のあまりリチャード様はお漏らしをしてしまった様だ。


「ふんっ!」

そう言ってバンはリチャード様を乱暴に投げ捨てる。


ヒューマンは全員真っ青になって震え上がっている。

どうやら戦力差で圧倒されてしまった恐怖で動けないだけで怪我は大したことなさそうだった。



ふっと安心して気が緩んだところで何かに背中を捕まれた感覚がオレを襲う。

オレは反射的に身を捩りそれを振り解くと後ろを見る。


上空にはオレのリュックを持ったガーゴイルが逃げ去る姿が見えた。


リュックの中にはエリックから貰った大切な魔道具が入っている。


ヤバイ!!


オレは全力でガーゴイルを追いかけた!

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