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魔法が使えなくても

【病気で死ぬかもしれない?】

突然、突きつけられた事実に私は物凄い違和感を感じた。


なぜならシスターの説明は矛盾しているからだ。


魔力0のヒューマンは病気で死んでいる。

魔力の暴走で魔力袋が破壊されて死ぬ。


5匹の魔物をたった一発の魔法で焼き払う事ができるリンの魔力よりも強力なヒューマンの魔力が暴走すれば人1人くらい簡単に消し炭にされるだろう。


魔力の暴走で死ぬというのはなんとなく理解できる。


では、どうして魔力0のヒューマンは『病気で全員死んでいる』ことになっているのだろうか?


魔力の暴走で必ず死ぬのではないのか?

もしかしたら魔力の暴走でも奇跡的に死なずに生き残ったヒューマンも存在するのではないだろうか?


仮にそうだと考えてみると魔力0が死ぬ可能性は次の2つ。


1つは本当に魔力欠乏症的な病気で死ぬ。

もう一つは誰かに意図的に殺されている可能性だ。


私の予想では後者の可能性が非常に高い。

理由はこの世界に来てから私自身、病気どころか体調不良すら感じたことが1度もないからだ。


成長期の子供の身体だからだろうか?

むしろこっちに来てからの方が妙に体調が良いし、体中に謎のパワーがみなぎっている様な気さえする。


それでも何か良くない可能性が少しでもある限りは、病気や暗殺には最大限気を付けようとは思うが。


幸い獣人の魔力0は生存しているという話なので、

暗殺の可能性があるとしたらヒューマンに何か原因がありそうだ。

ヒューマンの街には絶対に行かないようにしようと思う。


魔女狩りみたいに魔力0狩りとかあったら正直怖い。


それよりも重要なのは本格的に『魔法が使えない』というお墨付きをもらってしまったことだけだ。


魔法使ってみたかったな……


ぶっちゃけ魔法のない世界から転生して来たのだから魔法が使えない事についてはがっかりはするけれどもそこまで絶望はしない。


まだまだこの世界には私の知らない魔道具という未知なる物が存在するからだ。

魔道具コレクターとして色々な魔法を体験して楽しむのも面白そうだ。


パーティーの仲間は私をなんとか慰めようと必死だった。



「……でも早めに分かって良かったです。

 ありがとうございます。」

私は自分の為にスキルボードで調べる機会をくれて、更に気をつかって慰めてくれる仲間たちにお礼を伝えた。


「それではこれがゼロさんのネームカードになります」

アグネスは白いカードを私に差し出した。


カードには

名前:ゼロ

種族:ヒューマン

とだけ書いてあった。


ネームカードは種族によって色が違うらしくヒューマンは白、その他の種族は赤なんだそうだ。


文字は持ち主の魔力を使って現れるらしく、持ち主以外は使えないそうだ。


名前と種族以外にも高ランクの魔物を討伐した場合はその履歴が現れ、犯罪者になるとネームカードの色が黒になりその犯罪履歴も現れるそうだ。


ちなみに魔力0でもネームカードは問題なく使えた。

魔力0というよりは魔力0以上1以下といった感じだ。


ネームカードは身分証になっていて、町の出入りやギルドなどで依頼を受ける時に必要になる。

紛失してしまうと再発行にお金がかかるそうだ。

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