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本日の成果!

無事に地上に戻ってこれて安心したのか腰が抜けてしまいました。


ミーアに背負われて次のキャンプ地まで移動する。

幸いキャンプ地はそんなに遠くはなく20分程度の移動ですんだ。


今夜のメニューは、きのことグラスウルフのスープ、ラビットホーンの肉、硬いパンだった。


やはりラビットホーンの肉は美味しい。


食事を食べ終えて一息つくとなんとか動けるまで回復した。


バンが焚き火に薪をくべて火を大きくする。


「さて、本日の成果を発表しよう!!」

ミーアが(崖の上の素材を包んだ)私のマントを広げる。


「売り物にならない素材や雑草なんかも結構入っていたけれども……凄いのが入っていたよ」

そう言って取り出して見せたのが金色のきのこだった。


「おおおーーーー!!!」

3人が驚く中、私1人だけそれがどの程度凄いのかわからない。


「ゴールデンマッシュルームじゃねーか!」

「ゼロくんやったね!」

「金貨1枚」


えっ?


日本円にすると10万円だ。

4人パーティーの冒険者が1日に稼げる金額と同額だ。


他の素材もなかなかに凄かった。

月見草(銅貨1枚)……12本

ホワイトマッシュルーム(銅貨1枚)……11本

レッドマッシュルーム(銅貨2枚)……4本

ブルーマッシュルーム(銅貨3枚)……2本

ブラックマッシュルーム(銅貨5枚)……3本

パープルマッシュルーム(銅貨10枚)……1本


マッシュルームシリーズは全てマジックポーションの原料になるらしく色によって効能の差がありそれがそのまま金額の差になっている。

()は1つあたりの金額。


1回の採取で16万2千円稼いだことになる。


おおーーーーーすごい金額だ!!!

もう少しで前世の月給に届きそうだぞ。


「ゼロ、よくやったな!!」

ミーアが褒めてくれる。


「ありがとうございます! 皆さんが全力で受け止めてくれなかったら死んでました。」

自分1人だったら崖から落ちて間違いなく死んでいた。

だからコレはパーティーみんなの物だ。


「もうちょっと胸を張ってもいいんだぜ?」

バンがにやにやしてくる。


「いえ、本当に怖かったんで……」

思わず身震いする。


「怪我がなくて本当に良かったわ」

「ゼロすごい……」

フィリアとリンも嬉しそうだ。


「で? どうやったんだ?」

みんなの視線が突き刺さる。


「うーん……

崖の上の素材を見ながら……あそこに行けたら採取し放題なのに……って思っていて……そうしたら?

気が付いたら崖の上にいました」

あの時の様子を思い出しながら話した。


「スキルかな?

移動するスキルって聞いたことないけど、ヒューマンの特殊スキルかもしれないね。

ゼロの場合は見えている場所に移動する能力かもしれないね。」

ミーアが教えてくれる。


「スキルって鑑定か何かで調べることはできますか?」

他にどんな能力があるんだろう?


「残念ながらスキルを知る方法はないね」

ミーアが首を横に振る。


「王族や貴族だったら特殊な方法で調べられるって聞いたことあるぜ。まあ俺らみたいな冒険者には全く関係のないことだがよ」

バンはそう言って笑う。


「魔法と同じで色々と試してみて上手く使えたらラッキーってとこかしら」

フィリアがそう言って人差し指を立てる。


試行錯誤が大事らしい。


「魔法は誰にでもできるけど、スキルを使える人はあんまりいない……」

リンはそう言って炎を出して見せる。


その誰にでもできる魔法がまだ使えないんだけどね。


「スキルを使える人は少ないから人前ではあまり使わない方がいいね」

ミーアの雰囲気が少し深刻になる。


「昔、獣人冒険者で魅了のスキル持ちがいて、ある日そのことがヒューマンにバレて処分されたんだ。

人間に危害を加える可能性のある害獣だとかなんだとかでよ……」

バンが悲しそうに言う。


「そのこともあって、スキル持ちはみんな人前でスキルは使わない様にして隠しているってわけ」

フィリアが口元に人差し指を当てウインクする。


「魔法は魔力で管理、スキルは管理するのが難しい」

リンがどこか遠くを見つめる。


なるほど。

スキルを使うときは周りに気をつけないといけないな。


それよりも、やっぱり魔法を使ってみたい!

そう思い今夜はリンに魔法を教えてもらうことにした。

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