1部-1章-3話
「グッ、やめろっ、やめろぉー!!!」
「おとなしくしろ!!」
「ぐおおっ…ぐ…頼む、頼むやめてくれ…」
暴れる獣人に注射を打ち、力の抜けた男を3人で担ぎあげ、台に乗せる。
怯えながら懇願する、虎の獣人。
「移植開始」
「グゥウッウアアアアアアアアアアア!!!!!」
ある街に、今日もまた、叫びが木霊し、一人消える。
▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
―長旅になるので馬と馬車を借りた二人。食糧や消耗品などを買って積んである。
基本的にネルの財布から出したので、御者はラティーが務める。
「助かったぁー、俺馬に乗れないし」
「今度私が教えるわよ」
「時間があったら頼むよ」
―王都からどんどん北上する二人。平野を抜け、草原を抜け、林を抜けた先、出発から10日程経ち、村を転々とする。
戦闘は基本的にネルが対処していた。
「ゴブリンね」
「またゴブリンかぁ」
「残念ね」
「魔石落とさないんだよなぁ…」
「世のため人のためと思うしかないわ」
「それって冒険者としてどうなの?」
「しょうがないじゃない、切った鼻なんて持って歩くわけにはいかないんだから」
「そうだよねぇ…まぁ、いいか」
「やらなきゃこっちが殺られるわ」
最初は苦戦していたゴブリンパーティ相手にも、今では一人で対応できるようになった。
これもDランクに昇格したからだな。と、鼻高々になる俺とジト目でみるラティー。
「行くわよ」
「ほーい」
幸いにも草原で、イビルラビーがいたのでしばらく夜飯に困る事はない。
イビルラビーを焼いて食べる。
「そろそろ次の村も近そうね」
「ラティーがそう思うんならそうなんじゃない、その辺の勘凄いし」
「誰が野生児よ」
「そこまで言ってないよ!?」
ラティーの勘はマジで野生動物並みに当たる。
次の日の昼過ぎに村に着いたので、そこで情報を得る。
「おや、旅の人」
「こんにちはおじいさん。俺は冒険者のネル」
「ラティーよ」
「この辺で人が多いところで北の方に行きたいんだけど…」
「私はこの村の村長、ヤニックじゃ。ここから一番近い町じゃと、マラミグルの町じゃな」
「マラミグルの町かぁ、ありがとう!次はそこを目指そう」
「ちいとお願いがあるんじゃが…最近林の方での、ラッシングボアが出たと村で噂があってのう…ここいらではあまり見んからのう…」
「うーん、退治すればいいかなあ?」
「そうね…ただこの辺で見ない魔物ってなるとね…」
「チョット危ないな…」
「どうしたものか…」
「ヤニックさん、ラッシングボアだけなら退治も出来なくないかもしれない。けどもし他の魔物で上位の魔物がいた場合……最悪村を捨てて逃げてもらう事になるわ。残念だけど、私たちも逃げる」
「そうか…そうなると村の者たちにも伝えねばならんのう…」
「ええ…一応身支度だけは済ませておいて欲しいわ」
「そうなると、今日と明日泊まって、明後日の昼頃やってみようか」
「ええ、そうね」
どうやらヤニックさんの村ではラッシングボアに悩まされていたみたいなので、ここはひとつ手を貸すことにした。
もう北国【メイワールス】の領地内に入っているけど、まだ入ったばかりでもう少し北に行った先の大山脈【ドラコスピナ】付近で活発に見られるみたいだ。
翌日、村の皆にはとりあえず逃げる準備だけしてもらって、俺たちは作戦を立てる。
「ラッシングボアの脅威は突進だけ、しかもその突進は真っすぐにしか進めなかったはず」
「…ほんとに大丈夫?」
「大丈夫よ!」
ラティーは養成学校で習ったことを何とか思い出しながら罠を作っている。
ただの落とし穴では、穴を掘るのも大変なので、ちょっとした穴を複数掘って、木の枝で出来た籠のようなもので捕らえられるようにする罠らしい。
とりあえず4つ作った。
あとは被害のある畑を調べてみると豆を育てていたので餌としてとりあえず近くに撒いておいた。そろそろ収穫の時期になるのでこれでは当然困るはずだ。
一日目はこれで完了。二日目の朝に罠と、撒いた餌を見ると、罠には4つのうち2つかかっていて、餌は当然食い荒らされていた。
「…今夜は長そうだぞ……」
「そうね…2匹だけじゃなさそうね」
追加でもう2つ作っておき、今夜は実戦に入る。
その為にも、ラッシングボアをいただいた。
そして夜。罠が見えるところで待機する。少し待つと、のそのそとラッシングボアが草むらから出てきた。のそのそ、のそのそ、次々と出てくる。数にして、8匹。
「…なによこの数……」
「元々10匹いたってこと…?」
「もしかしたら10匹じゃ済まないんじゃないかしら…?」
ひそひそと話をしていたら早速1匹かかった。気にせず辺りの豆を食い散らかす、ラッシングボア達はさも当然かのように畑の方に進んできた。
「そろそろね……」
「3,2,1で出ようか」
「やるしかないわね、素早く動きましょう」
カウントを取り、勢い良く出ていく。
「「3、2、1っ!」」
カウントと共にラティーと俺が剣を交え大きな音を鳴らし、二人で勢い良く出て行く。
キィンと甲高い音に一瞬身を固まらせたラッシングボアに対して突進して行く。
「ソニックスラッシュ!」
剣を振り風の斬撃を飛ばす攻撃で1匹飛び、俺は手で直接触り
「発熱!焼き豚の完成だ!」
バーベキューをする。
膝下くらいある大きなラッシングベアを蹴り飛ばし、近くにいた一匹を刀で切り捨てる。
切れ味申し分なし。
ラッシングベアは一呼吸遅れて一斉に突進してくる。
何とか躱すが、間に合わずにラティーは飛ばされた。
「ラティー!」
「大丈夫!あったま来たわ!」
ラティーは飛んだ。文字通り飛んだ。ずるい。
「ネル、避けてなさい!サイクロン!!!」
辺り一面は突風がふきだし、次第に風が集まり、暴風で吹き飛ばした。
「………。」
俺も。
「避けてなさいって言ったじゃない」
「警告が遅いというか、技を出すのが早いというか…」
足を上、頭を下にしてラティーに抗議する。
ラッシングボア達のうち2匹は戦意を失ったのか、背中を向けてよたよたと逃げている。
ラティーは魔力切れで肩で息をしている。
俺は立ち上がり、とりあえず片っ端から切りつけて行く。
にしても恐ろしい技だ…と思いながら残ったラッシングボアにしっかりととどめを刺し、村の食糧とするのだった。
次の日にはヤニックさん達に感謝され、少しだけお肉を貰って次の町へと出発するのだった。
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「次の町まではそんなに遠くないみたいだねー」
「1日で着くみたいね」
「ラッシングボアの肉、うまいなぁ…」
「私にもちょうだい」
「ん」
串に刺さった肉にかじりつく二人。程よい脂身と噛み応えのある厚い肉。
「「ん~んまいっ」」
いつも食べてるイビルラビーとはまた違った美味しさがある。
カラカラと馬車を走らせていくと、草原を抜けた先に建物が見えてくる。
魔物の活発化は激しく、ここに来るまでにゴブリンを10数体倒して、シルバーウルフの群れがいたので二人で乗り切った。おかげで途中で休憩する羽目になり、着いたのは夕方頃となった。
「マラミグルの町には何があるのかなあ」
「さあ?とりあえず宿に行きたいわね」
そろそろ手持ちも危なくなってきたところだし、町の雑貨屋、武器屋で色々補充もしとかないとな…。字は読めないから、ラティーに頼まないと。
町に着き、小さい門がある。騎士が横に立っているので冒険者の証としてギルドカードを見せた。
「ふむ、冒険者か、その年で大したものだな」
「どうもありがとう」
ちょっと嫌な感じのオジサン騎士にラティーも嫌味ったらしく挨拶をして、町に入る。
宿は一軒しかないみたいなので、まずはそこに向かった。
ドングリみたいな頭をした髭を生やしたオジサンと小太りのおばさんが店主だ。
「いらっしゃい、1泊3000ルド。一人でも二人でも、同じ部屋なら値段は変わんないよ」
「そう、じゃあ同じ部屋でいいわ」
「うぇえええええぇぇええ!?!?!?!?」
「なによ。」
「い、いいんですか!?」
「別に。手出したらただじゃおかないわよ」
スっとあのハリケーンが頭を過った。
「…いや、それはもちろんの事だけど……」
「これ、部屋の鍵よ。食事するなら1食500ルドよ」
「馬車を止めたいんだけど」
「そこら辺に止めておいて構わないわよ」
「ありがとう、助かるわ」
宿屋の隣に馬車を止めて、二人で部屋に入る。
湯浴みをして、さっぱりしてから飯を食べる。
「ごちそうさま。じゃ、私行ってるから」
「おぅえ!?…お…うん……」
胸に何かが詰まったみたいだ…。村ではそんなことなかったのに……。
ホクホクしたジャガイモと肉が合わさって牛乳で煮込んだ何かを急いで飲み込んで、俺も部屋に戻る。
「んぐっ、ゴク!ご、ごちそうさまーーー!!」
部屋に戻ると、なぜか誰もいない。
というか、なにもない…?アレ?ベッドあったよな……。
ベッドが無ければ窓すらないし…入る部屋間違えたかな。
一度外へ出て、部屋の番号を確認する。
…確かにカギに書いてあったのと同じのが書いてあるなぁ……。
バタンと閉めると、首だけのラティがいた。
「うわぁお!!」
「騒がしいわね…布で仕切ってあんのよ」
「お、おお、なるほど…」
「ここから先、入ってきたら殺すから」
「そこから先」
「そ、ここから先。アンタはそっち側で寝なさい」
「寝、へ?寝る…とは、ここで?」
「そう。じゃあ、おやすみ」
シャっと布を閉じて、眠りにつくラティ。
…アレ、俺ベッドなしどころか、床なんですけど。
とりあえず寝るしかないので、床に横になる。
雨風凌げるし、まぁ悪くないか…アレ、なんか水が…。
何故か惨めな思いをしつつ俺も眠りについた。
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―同日、昼前
「おい野郎ども、計画は今日だ」
「「「はい!!!」」」
「サンドナの野郎にこき使われるのも今日で最後だぁ!この前略奪しくさった時見つけたこのマジックアイテムでぇ…マラミグル町をメチャクチャにすんぞぉお!!!」
「「「おおーーーっ!!!」」」
ガッチリとしたその体に似合わない2丁の繊細な彫刻がされている拳銃を両手に持ち、金髪の坊主頭には十余りの剃り込みがある。50余りの団員を鼓舞するその男は盗賊団の頭、テオドラ。その隣に無口で髪の毛が背中まである男、ビガス。椅子に座っているトゲトゲ頭、一番小さいがその身に合わないほど大きな剣を携えるドナートは豪快に笑っている。スキンヘッドでタトゥーまみれの顔に不敵な笑みを浮かべるフレッドは指をポキポキと鳴らす。
盗賊たちは叫ぶ。まるで前夜祭のように。
―サンドナ邸
「明日、テオドラ共にまた襲わせる」
「まぁた猿芝居を打てってか」
「ディエゴ!お仕えしている町長ですよ、その口の利き方はなんですか」
「んなこと言ったってベニートよぉ?」
「これであなた達の株は上がり、税を重くしても文句は言われない、属している公爵家からは支援も受けられるいいこと尽くめではありませんか」
「イネスさん、そういう事を言ってるんじゃ無いんですよ」
「ガハハ、わかるでしょう?腕が鈍っちまうんだよぉ」
「そういう事!ゴンサロは分かってるねぇ」
「はぁ…あまりやりすぎるなよ」
「やったねぇ!俺たちも張り切っちゃうねぇ!」
「zzZ」
浅い陰謀を企むサンドナ・マラミグル侯爵、その側近で長いブロンドヘアーを艶やかにまとめるイネス。親衛隊として町と町民を守る騎士、お調子者のディエゴはロングソードを提げており、短い緑色のウェーブがかった髪の毛を揺らす。厳しい口調のベニートはレイピアの使い手、黒い髪の毛をオールバックに固めている。長身のゴンサロは丸坊主に鎖の先に鉄球が付いたものを首にかけており、ボサボサ頭の寝ているフーアンは武器を持たない。
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「んん…」
起き上がり、トイレに向かうラティー。
「グゴォ…グゴッ…ゴォ~…グゥ!?」
「……なんかふんじゃっらみら…ふわぁ~…」
「……ん…ぉお…なんだ…?」
意図的ではないがお腹を踏みつけ、そのまま扉を開け歩いていくラティーに、意識外からの衝撃に悶え、痛みに起きたネル。
ついでにネルもトイレへと向かう。閑散とした深夜。
外にガラスの割れる音が響き出す。
次第に叫び声と怒号が聞こえる。
「や、やめろぉ!なんだおまえたちは!!」
「イヤァ!!イヤーーー!」
「うわぁーーーん」
「うるせぇ…なぁっ!!」
「グボァ…グ、き、気様…」
女性の髪の毛を片手で掴み上げ、反抗する男に対し手持ちのショートソードで切り捨てる。
続いて、第二、第三の盗賊達が押し寄せ、瞬く間に町中は混乱に支配された。
「何事だ!」
「町長!どうやら例の盗賊共が襲ってきたみたいです…」
「なんだとぉ!?計画の日は明日の筈…」
「あぁ~ぁあ、奴ら、約束破っちゃいましたねぇ…」
「いかがいたしましょうか。町長」
「……殺せ、一人残らずだ…!」
「よ~ぉし、そ~来なくっちゃ」
予定外の事態に怒り狂う町長サンドラ、戦闘を楽しめると歪んだ笑みを浮かべるディエゴに淡々とした表情で赴くベニート、ゴンサロ。
まだ寝ているフーアン。
「おい!起き――」
「あーあー!いいじゃないですか、俺たち、三人で行きますよ、その女は最近来たばかりですし…」
寝続けるフーアンに対し咎めようとする町長をディエゴが制して、三人は向かう。荒れ狂う町へ。
「頭ぁ!一通り荒らし終えやした!」
「…そろそろアイツらが来るぞ、おめーら、今日は盗むよりも先に、サンドラ殺しだ」
「「「ヘイィ!!!」」」
「ヤツぶっ殺した後になら何でも好きにやれ。ビガス」
「……ん」
「全員集めろ、総力戦だ」
「あい、ドナート、よろしく頼む」
「わかった、フレッド」
「よし、後は頼んだ、チョリソー君」
「いや自分シャリソーっす、フレッドさん…。みんな集まれぇ――――!!!」
「……(こいつらぁ…緊張感のねぇ奴らめ…)」
青筋を浮かべる盗賊団の頭テオドラを筆頭に、盗賊がぞろぞろと集まり始める。
それに応えるかのように、マラミグルを守る騎士達も町長の邸宅を中心に集まり始めた。人数は盗賊団の方が圧倒的に多く、2倍ほどの差がある。
―宿屋の女将の叫び声で目が完全に覚めた俺とラティーは急いで着替えて下の階に降りて外に出る。
「アンタ!アンタぁ!」
「なんだぁ、ババァ、お前も死んどけ」
かばうようにして倒れているどんぐり頭のオジサンがいた。
盗賊に襲われていた。
盗賊の剣を刀で受け止め、おまけにタックルして距離を取る。
「ぐうっ…なんだこのガキ…」
「…おまえ、この人を切ったのか」
「だったら何グゴァ!」
「何のんきに話してんの!さっさと行くわよ!」
「うお!?お、おう!」
話の最中に盗賊を踏みつけ、更に風の魔法で飛ばしていた重そうな棚を上から落としてしまった。
「うえぇ~、お父さんが、お父さんがぁ!」
「おお!?よ、よしよし、ちょっと待て、大丈夫大丈夫、お父さんがどうした?」
「悪者に…うぅ…」
「分かった!そこに連れてってくれ!」
宿屋を出たら泣きわめく男の子にぶつかりそうになり、事情を聞いた。
「この火事じゃあ、馬も素直に走ってくれなさそうね…ちょっと待ってなさい、直ぐに戻るわ」
ラティーは馬にそう言い聞かせ、俺と一緒に子供と走る。
町中は叫び声、怒鳴り声、泣き声でいっぱいになり、火事も起きている。
子供に連れられて来た場所では父親と思しき男は冷たくなっていて、母親と思しき女は髪の毛を引っ張りまわされ乱暴の限りを尽くされるところだった。
「へへへっ!」
「おい、早くしろよなぁ…後が控えてんだからよぉ」
「イヤァ!止めて!!」
「ったく、うるせえ口だぜ、こうしてやるか…」
髪の毛を引っ張りまわしていた男は女性を床に投げ、ベルトに手をかけているところだった。
「このっ、クズが!!!」
ラティーが強烈な風の魔法でふき飛ばした。おまけに女の人も軽く飛ばされていたけど。
「ぐおぉ…なんだぁこのガキどもっ」
「おっ、へへ、良く見りゃ女は上玉じゃねえか…」
「おいおい…俺は勘弁だぜぇ、やっぱ女は胸!!!」
「とりあえず、やっちまうぞ!」
物陰に男の子を避難させてから、俺もラティーの助太刀に行く。
ラティーに向かい投げナイフを投げ、弓を打ち、そして曲剣を持って詰めてくる盗賊達。ラティーには飛び道具は効かない。風の魔法で全て飛ばし、曲剣の盗賊の剣をラティーは剣で受け止めた。
飛び道具が効かないと分かったら、今度は俺の方に二人で攻めてくる。
投げナイフを投げていた男はナイフを持ち、後ろで弓の男が弓を放つ。
「ソニックスラッシュ!」
風の刃が飛んできて、飛び道具を無効化した。
「ガスト!」
突風が吹き、ラティーは相手の男を吹き飛ばした。
俺はナイフの男の間合いに入らないように剣戟を交わした。
そんな俺の考えを見抜いたかのようにニヤっと笑った盗賊の男は投げナイフを投げた。
ナイフを刀ではじいた事で出来た隙を詰めてくる盗賊。
「ヘッヘヘ…」
俺の狙い通りとは露知らず、顔を掴む。
「ヒート」
「!?グッ…ギャアァァア顔があああああ!!!」
弓矢の盗賊は飛び道具の効かないラティーになす術もなく、ぶっ飛ばされていた。
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「みんな怯むなぁあ!!日々の鍛錬!装備の質!数では負けてても、戦闘力では劣らねえ!そうだろお!?」
「「「うおぉおーー!!!」」」
「やれーーーーー!!!!!」
「町のもん一つ残らず奪い取るぞぉ!!!」
「「「おおぉおおお!!!!!!」」」
ロングソードを提げた男が騎士達を鼓舞し、2丁の銃を持った男が盗賊達を奮い立たせた。
二つの勢力はぶつかり合い、町は一層混沌と化す。