信用創造とは その1
前回は飛ばしすぎました。
これから、補完的に説明していきたいと思います。
まず、この項では、信用創造について話します。
信用創造とは、その通り、信用でお金を創造する方法です。
今の日本で紙=紙幣でやり取りされるお金はほんのわすかです。
わずか2割くらい。これを現金通貨。
あと8割は銀行の預金です。これを預金通貨と言います。
ということで、お金の主人公は銀行となります。
銀行でお金を預けたり借りたりすると、ぜったいに作らされるものがある…
そう預金口座です。
預金口座がないと、銀行でお金は貸し借りができません。
さあ、信用創造とはどういうことでしょうか?
苦手なたとえ話しです。
あなたが銀行の口座に100万円預けます。
そしたら、当たり前ですが、銀行の預金口座には100万円あります。
ある日、俺が銀行に100万円を借りにいきます。
銀行はオッケーして、俺の預金通帳に100万円と書き込みます。
そうすると、この銀行の口座には200万円の残高があることになります。
ある日、あなたの友人が200万円借りにいきます。
銀行はオッケーといいます。
だって、銀行の残高には200万円あるんですもん。
これが現金ならダメですよね?現金は最初の100万円しかありませんから。
ただ、貸し出しするときは、そう、通帳に書くだけです。
パソコンでポチっとなです…古い…
あなたの友人の通帳には、瞬く間に、200万円が書き込みされます。
すると、どうでしょう、
銀行の預金口座の残高は400万あることになります。
これが信用創造です。
つまり、信用創造とは、銀行が最初の預金以上のお金を貸し出すことができるってことです。
こうして預金通貨が増えていきます。
本当は、このストーリーの中に、準備預金という法律があります。
準備預金とは預金が発生したときに残しておかないといけない比率です。
準備預金率が1割としたら、
100万円預けられたら10万円は残しておきます。
ですが、残り90万円は誰かに貸せます。
これを繰り返せば、100万円の預金で、銀行は1000万円まで貸すことができます。