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味噌汁の科学  作者: 林海
5/13

5 〜構造〜


 さらによく観察してみましょう。

 対流を起こして、盛んに上昇下降を繰り返している味噌の粒の流れは、一つではありません。まるで、たくさんの入道雲がいっせいに湧いて盛り上がってきたように見えませんか。


 上昇下降を繰り返している同じような盛り上がりが、お椀の中にたくさん観察できますが、特別に大きいものも、特別に小さいものもあまりありません。おおよそは、みんな同じぐらいの大きさの盛り上がりになっているでしょう。


 これが、対流で生じる「ベルナール・セル」という「構造」です。具のない味噌汁で理想的な状態では、この盛り上がりが隙間なく連なって、蜂の巣のような六角形の構造をとります。

 この現象を「散逸構造」として提唱したロシアのイリヤ・プリゴジンは、1977年に「ノーベル化学賞」を受賞しています。

 味噌汁の中には、ノーベル賞へ結びつくような現象があるのです。


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