家庭教師(JK) ~3~
思いのほかショックが多い・・・
「・・・じゃあ、聞くけど何で女子高生を教えたいわけ?」
「それは・・・。
僕・・・将来先生になりたいんです!」
「無理だから諦めや。」
「早いし!いやいや、人の夢を一蹴しないでくださいよ!
教職ってのはものすごく尊い仕事だと僕は思っているんです!」
「そうやから無理なんやって。」
「・・・俺に尊い仕事は無理だと?」
「下心丸出しだから、間違いなく捕まるで。」
「・・・俺は教師を目指すことすら許されないんですね・・・。」
「そうや。一応聞くけど、ほんで?」
「・・・一応ですか・・・。
その仕事をつくと男女関係なく教えますよね?
だけど、このまま家庭教師を続けると男子にしか教えることができなくって、
いざ、教師になった時に不安が残ってしまうじゃないですか!
だから、早いうちから女子に教えて不安を取り除きたいんです。」
「・・・分かった。女子小学生を用意するわ。」
「いやいや、それは範疇外!
・・・ちがった!冗談ですよ!!
目指しているのは高校の教員なんですよ!!」
完全に疑いの目で俺を見てくる。
まあ、疑われても仕方がない・・・
そもそも教職員何て目指してもいないのだから!!
何か、そんなことを同級生の子が語っていたのを思い出して、
その言葉丸パクリしただけの言葉だ!
「・・・一度だけね。」
そう言って、事務所の奥へと行って、1人の紹介文を持ってきたのである。
「この子でいい?女子高生で2年生。男性の先生も可やねん。」
「・・・顔写真はないんですかね?」
「・・・ここはキャバクラやないねん。」
「・・・言ってみただけです。」
「じゃあ、この子で話をしてあげるよ。」
「宜しくお願いします!!」
本当に仕方がないという感じで岩崎さんが処理をしてくれる。
相手方に電話を掛けて同意を取り付けてくる・・・
「とりあえず一度教えて貰ってから、継続するかは決めてくれることになったから。」
「ありがとうございます!!!」
「じゃあ、ちょっと待っててや。必要書類を渡すから。」
「後でメールで送ってもらったんでいいんですよ?」
わざわざ紙で貰わなくてもデータ化して送ってもらえば十分なのだが・・・
「え?無理やって!だって・・・
着信拒否してんねんやから。」
「・・・。」
どうやら岩崎さんの機嫌は直っていなかったようだ・・・
「ええっと・・・これからマメに連絡するように・・・。」
「?何言ってん?うざいから着信拒否したに決まってるやん。」
「・・・。」
え?
どういうこと?
呆然とする俺。
・・・ウザい?え?俺ウザいの?
「え、いや、ですけど、これから連絡する時に何かと不便だとおもうのですが・・・。」
「あ、大丈夫!連絡が必要な時だけ、着信拒否解除するし。」
「・・・。」
「あ、大丈夫。けっこういんねん着信拒否してる子。
何を勘違いしてんのかわからへんけど。」
そう言いながら俺に一枚の紙を渡してきた。
「これが書類やから漏洩させへんといてね。」
「・・・はい・・・。」
なかなか衝撃的なことを言われて呆然としている俺。
じゃあ、もしかして・・・
「SNSの方は・・・。」
「うん?ブロックしてるで。送ってきても無駄やからね~。」
そう言いながら、すでに俺に背を向けて自分の席へと戻っていく岩崎さんであった・・・。
ま、まあいい!
俺の当初の目的である女子高生の家庭教師をするという目的は達成したのだ!!
岩崎さんにはあしらわれたが、この女子高生を手籠めにすればいいのだからな!!
気持ちを奮い立たせて家路へとつくのであった!
・・・着信拒否・・・
・・・ブロック・・・
・・・か・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。