家庭教師(JK) ~1~
JKって死語?
「なんだと・・・柊・・・お前・・・・
女子高生に教えていると言うのか!?
しかも高校生1年生と3年生の女子にだと!!」
柊からの衝撃的な一言が落とされた!!
家庭教師で異性を教えているのか!?
しかも女子高校生・・・JKにだ!!
そんなうらやましいことがあっていいのだろうか!
いいや良くない!!
俺だけは許されるだろうが!!
男子大学生なんぞ狼もいい所だぞ!!
襲うに決まっているだろう!!!
絶対にダメだ!!
「藤本・・・絶対にお前、邪なことを考えているだろう?」
「だってJKだぞ!!
しかもJKと二人っきりで同じ部屋にいるんだろう?
そんな・・・
そんな状況で何もないってことはないだろうが!!!
俺だったら間違いなく襲っているぞ!!
女子高生の匂いに興奮して我慢できるか!!
否!
出来るわけがない!!」
「今すぐ警察に出頭してこい。」
「まだ何もしてないわ!!」
「迷惑防止条例にひっかかるんじゃないか?」
「まだストーカーもしてない!!」
「・・・“まだ”な。」
「そんな将来するみたいに言うな!!絶対にしないからな!!」
「そう願ってるよ・・・・。」
「そう言いながら、スマホの操作をするな!
絶対に通報しようとしているだろう!!
まだ俺は無罪だ!
ちょっと想像しただけだろう!!!
「先生暑い・・・。」
「仕方ない、脱がせてやろう。」
ってな感じとか、
「先生・・・私を大人にしてください・・・。」
「ああ!任せておけ!!」
とかな!って、手に持っているスマホを離せ!!通報をするな!!」
「だいたい妄想しているところ悪いけどな、
普通に女子生徒と二人っきりにはなれないぞ。
俺が行っている両方の家とも、リビング横の客間に通されるだけで、
すぐ隣には両親がいるからな。
ちなみに客間の襖も必ず開いてるし。」
「ぷぷぷ!全然信用されてないじゃないか!!」
「・・・まあ、そうだよ。
だから、期待するよなことはないと思うぞ。」
「それは柊だからだぞ!
俺なら違う!!
2階にある女子生徒の部屋で2人っきりで勉強を教えて、
「私はちょっと買い物に行ってきますので。」
そうお母さんに言われるだろう!!」
「・・・こんな狼を見張らない親はいないと思うぞ。」
「男はみんな狼だ!だから、俺だけじゃない!」
「否定はせん。」
「だけど、そんな狼でも家庭教師の先生が出来るのか・・・。
どこだ家庭教師は?」
「いつものところだよ。」
「そうか・・・。」
俺は柊との会話もそこそこにコーヒーをすぐに飲んで、
柊の部屋から自分の部屋と戻るのであった。
そしてスマホを操作してある電話番号を探し出す。
“伊藤さん”
探していた名前を見つけて、俺は電話を掛けるのであった!!
俺の野望を聞いてもらうために!!!
すると、すぐにガチャっという音が聞こえたので、
「もしもし!藤本です!!こん・・・。」
俺が挨拶をすると向こうから、
「こちらはauです。
お掛けになった電話番号への通話は、お客様のご希望によりおつなぎすることが出来ません。」
・・・
・・・
「え!?」
思わず驚きの声が漏れてしまう!
それもそうだろう!!
なんだこのおつなぎすることは出来ませんって!?
俺はすぐにスマホを切って、検索してみると・・・
すぐにその答えが出てくる・・・
“着信拒否”
・・・
・・・
「はぁ~!?」
意味がわからん!!
何で岩崎さんに着信拒否されてんだよ!!
・・・これは・・・・
もしかして・・・
俺があまり連絡しなかったからか?
それでちょっと拗ねてしまって着信拒否したのかぁ~。
まあ、それなら納得だ!!
そっか、今まで毎日電話してたけど、
忙しいからと思って3日に一回に切り替えたのが間違いだったのか~。
しかたがないな、メールを送っておくか。
SNSはなぜか既読がずっとつかないからな。
よし!メール完成!送るぞ!!
・・・
するとすぐに返事が返ってくる。
“送信先不明”
・・・え?
メールもダメなのか!?
そこまで・・・拗ねていたとは・・・
仕方ない明日直接話に行くとするか~。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。