お好み焼き屋 ~7~
京都弁、思い出すと何か微笑ましいです。
その後、柊達の席にもお好み焼きが届くのだが、
「・・・はい。」
そう言って・・・
おばあちゃんが・・・
マヨネーズを置いていったのだ!!!
その行動にもみんな視線が柊達に注がれる!!
だって・・・
誰もマヨネーズを自分でしていい何て言われたことないないんですもん!!
っていうか、すでにおばあちゃんの手でマヨネーズはかけられている。
これで感性となっているため、テーブルには追いソースや追いマヨネーズは備えられていない。
それなのに更に自由にマヨネーズをかけていいってことですか!?それは!?
え?どうなってんの?
入学してからずっと通っていた俺や藤本、
それよりも前から先輩なのであるから通っていたであろうオーケストラ部の面々には
一度もそんなサービス出されたことないんですけど!?
っていうか、おばあちゃん、柊にちょっと優しすぎやしませんかね?
挨拶しかり・・・
テーブルしかり・・・
そして、マヨネーズしかり・・・
俺、そんなことされたことないんですけど!!!
「ありがとうございます!」
柊の言葉にうなづくおばあちゃん・・・
何だろう・・・
おばあちゃんは全然俺のストライクゾーン外であるのだが、
ものすごい負けた感が俺の心を満たして行くのである・・・
泣きそうだ・・・
ちょっとすぐにはお好み焼きが食べれそうにないな・・・
柊達は美味しそうに食べているが、
さすがにまだ俺達はそんなに美味しそうには食べれないや・・・
結局は後から来た柊達と同じようなタイミングで食べ終わり、
むしろ柊達の方が先に会計へと向かった。
「じゃあ、これで。」
柊が代金をまとめて支払う。そんな柊の横で前田さんは、
「ホンマにええん?」
「いいよ。」
「うぅ~ん・・・。」
「こんな時はお礼だけを言えばいいんだって。」
「う、うん・・・。ホンマおおきに。」
「はい、どういたしまして。」
微笑ましい会話だな~。
カップルで来たら男が支払って、おごってもらったらお礼の言葉をいうってさ・・・
ほんと・・・
憧れる光景だ・・・
一週間前のやり取りがなれければね!!
あれ?
先週は、自分の分は自分で支払うって言ってましたよ?
おかしいな・・・
普通に今は柊におごってもらってますけどね・・・
・・・ああ・・・
藤本には借りを作りたくなかっただけなんだな・・・・
っていうか、好きな人には甘えるタイプなんだな・・・
・・・は!?
もしかして、貢がせるタイプなのか!?
そんな疑念が沸いた時だった。
「次はうちが絶対におごるねん!」
「はいはい、期待しておきますよ。」
「全然本気に思うてへんやろ!その言い方!!
はよ柊君が食べたいお店ゆってや!予約するわ!」
「今はないから、今度また食べたくなったら言うよ。」
「ぜーたいやからね!食べたいお店ゆってや!ホンマやからね!
決めへんかったら、うちが勝手に決めるからな!!」
・・・貢がせるタイプではないな・・・
・・・いや、何を思ってるのかは分からないが藤本よ。
自分の好きな店をリストアップしなくていいぞ!
さっきの言葉は柊だから言われたことであって、
藤本が前田さんにここの店が好きといっても
絶対にそこに行こう!ってな話にはならないからな!!
どこにこの空気の中で、俺も行ける!って思ったのかが本当に疑問だよ。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。