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マクドナルド ~4~

スマイルって今でもメニューにあるのかな?

「藤本、お前の注文は?」


柊の言葉にふっと現実に引き戻される。


いかんいかん!


そう言えば注文していなかったな!!


柊に促されて注文をしようとしたところで、

そう言えば・・・



「せっかくだし、先輩に取ってもらいたいな。」


「先輩?」


日暮さんがこちらを見て小首を傾ける。



「ああ、さっきオーケストラ部の先輩がいて、隠れたんだよ。

 ちなみに俺はオーケストラ部に所属していて、日暮さんと同じ西日本の田舎出身です!!」


「ああ!じゃあ、柊君のをとりあえず注文完了させちゃって、

 呼んで来るね。」


「頼むよ!」


・・・俺の自己紹介はかる~くスルーされたのだが・・・


まあ、とりあえず先輩を呼んできてくれるということなので、

メニューを先に決めておくか・・・


そんな俺の横では日暮さんと柊が談笑しながら、会計を済ませている。

いつもだったら・・・


こっちも客なんだ!!


と文句の1つでも言ってやるんだけど、

相手が日暮さんなので許してあげよう!!


未来の彼女には、俺は優しいのだからな!


そんなことを思っているとは露知らずに、談笑しながら会計をしており、

会計がやっと終わったかと思ったら、さきほど言った通りに厨房へと戻っていく日暮さん。

一分も経たないうちに戻ってきて、



「連れてきたよー!」


その言葉と共に厨房との間の壁に隠れる先輩。

何か・・・小動物みたいで可愛いぞ!

その仕草に好印象をいただいていた。



「先輩!注文お願いしますよ!」


「イヤ!」


「え?」


「イヤよ!!」


・・・


完全なら拒絶を示す先輩・・・


っていうか、顔すら見せずに声だけしか聞こえてこないんですけど・・・



「いや、僕・・・可愛い後輩でしょう?」


「・・・だって・・・。」


「え?」


「だって!藤本君っと知り合い何って思われたくないもん!!」


・・・


ああ!


アレか!!


知り合いで終わりたくないってやつか!!


なるほど!


俺とは恋人以上になりたいと!!そういうことか!!!


それで俺に制服をみられるのは嫌だと?


常に自分が絶対に自信のある姿で俺の前に立ちたいということか?


マクドナルドの制服は不本意なんだな!!


なるほど!!


納得だ!!


だけど、先ほどチラッと見た先輩は十分に可愛かったぞ!!


だから、さっき学んだことを実践してみる!!


これできっと先輩はイチコロだ!!



「先輩・・・


 制服似合ってますよ!


 可愛らしいですよ!」


どうだ!!

先ほど柊がコロッと女を転がしていたテクニックだぞ!!


すると・・・・



「本気で・・・


 気持ち悪いから止めて!!」


・・・


・・・あれ?


何か本気の拒絶が返ってきたんだけど・・・


おかしいな・・・


柊の時は何か、こう、花咲いたような気配になったはずなのに

何で俺が同じ言葉を言うとすべてが凍えるような空気になるのだろうか・・・



「いや、先輩・・・。」


「もう帰ってよ!!」


・・・


どうやら、ちょっと興奮しちゃったようだな。


今の状況では俺と会話が難しいようだ。

そんなに俺の魅力の虜になっていたとは知らなかったよ・・・・


その光景に見かねた日暮さんが、



「・・・とりあえず、私が注文取るね。」


優しい日暮さんが俺の注文を取ってくれた。

笑顔が絶えない接客・・・


きっと俺だからしてくれるんだろうな・・・


・・・ここにも俺に心を奪われた女子が・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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