マクドナルド ~3~
チョロイ・・・俺が!!
「だいたいマクドの制服って別に変な制服じゃないだろう?」
「それはそうだけどさ・・・。
だけど、似合ってないかもしれないじゃん!!」
「そうか?日暮なら、似合うと思うけどな?」
「・・・本当にそう思ってる?」
「思ってるよ!っていうか、何か失礼じゃない?俺が言ったことを信じないってさ・・・。」
「だけど・・・。」
「・・・もういい!!」
そう言って柊が怒りだして、日暮さんとの会話を打ち切ろうとしたのである!
すると慌てて、物陰から出てきた日暮さん!
「ご、ごめんって!ねえ、ごめんね。」
「・・・別にいいよ・・・。」
日暮さんは必死に柊に謝っているのだけど、
それに対して、確かに別にいいと言っている柊だけど、
その声の怒気が消えていないため、全然怒りが収まっていないのがよくわかる。
・・・結構怖いな柊って・・・
普段笑っていたり、怒ったりしたないから
怒った柊を見るとちょっと怖いな・・・
だけど、まあ、今、その矛先が俺じゃないんだから良いけど・・・
必死に日暮さんは柊に謝っている。
そんな姿を見ていると・・・
・・・よく見ると・・・
日暮さんって可愛い顔をしているな・・・
まあ、スタイルは残念だけど・・・
ちょっとスレンダー過ぎやしませんかね?
・・・まな板・・・
だけど、間違いなく俺の中ではアリだ!
先輩とこの日暮さんか・・・一度に運命の2人の女子に巡り合えるとは奇跡だな!
「ねぇ・・・ごめんね・・・。」
柊の腕を摘まみながら日暮さんが必死に謝っていると
どうやら柊も折れたようで、
「いいよ。・・・注文お願いしてもいい?」
その言葉を聞いた日暮さんが満面の笑みへと変わったのだ!!
「朝マック終わったんだよね?」
「うん、終わったんだけど・・・朝マックがいいの?」
「ああ、こいつが朝マックを食べたいって行って、慌てて来たんだよ。」
雑な俺の説明だな・・・
「そうなの?けど、食べたいのならもっと早く来なきゃダメだよ。」
「次来るときは気をつけます。」
「次・・・来てくれるの?」
「?来るよ。マクドは好きだし。」
「柊君ってマクドっていうの?」
「?だって、こっちはみんなマクドだろ?
それに学校のパソコンがマックだから、紛らわしいって言われてね。
確かにその通りだから、最近はマクドナルドをマクドって呼ぶようにしたんだよ。」
「えぇ~!!だって、柊君って九州の人でしょう?
全然にあってないよー!」
「・・・。」
「それに微妙に柊君関西弁使うしさ!!
全然、似合ってない!!
絶対に九州弁を使う方が柊君らしくていいよ!」
「・・・善処します。」
「善処しますじゃなくて!!うぅ・・・絶対に柊君は九州弁の方がいいのに・・・。」
「そういや、日暮は関西弁使わないね。」
「あ!気づいてくれてるんだ!!
・・・だって、何か、西日本の田舎から来たからさ、
関西弁を使うと何か負けたような気がして・・・。」
「・・・え?そんな理由?」
「・・・悪い?」
「いや・・・だけど、きっと日暮なら関西弁似合うと思うけどね。」
「・・・そっかな?」
「ああ、絶対似合うと思うよ。
たぶん自分だけだよ似合ってないって思ってるのわ。
だって、普通に制服だって似合ってるよ。」
「え?」
「だから、制服全然変じゃないって。」
「・・・本当に?」
「ホントに。」
「・・・絶対?」
「・・・・しつこくないか?」
「あ!ごめん・・・けど、似合ってるんだ~。」
ちょっと顔を赤くしている日暮さん・・・
・・・
この子・・・
チョロイぞ!!
俺・・・
この子ならいけると思う!!
柊でもこんなコロッといかせるなら、俺だって出来るぞ!!
そんなことを柊と日暮さんがしているやり取りで感じ取っていたのであった。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。