たこパー ~4~
あーん!
「柊君!出来たてって、めっちゃうまいんやで!!」
そこは柊と御船さんがいる卓で、
どうやら御船さんが作ったたこ焼きが出来上がっいた。
そして御船さんがソースやマヨネーズをかけている間に、
今度は柊がたこ焼きを作り出したようで
柊はたこ焼き作りにかかりきりになっていたのである。
それで御船さんは、自分が作った出来たてのたこ焼きを柊に進めていると・・・
だけど、当然たこ焼き作りが始まっているため手が離せない柊。
「ちょっと冷めてから食べるよ。
まずはこっちをキレイに焼くことをしないとね。」
「・・・出来立て食べて欲しいのに・・・。」
すっごーく残念そうな顔をして、うつむいてしまう御船さん。
・・・ぐはぁ!!!
俺に向かって言っている言葉ではないことは分かっております!!
だけど・・・
だけどさ・・・
そんな言葉を言われたらキュンと来ちゃいますって!!
それに加えて、その仕草!!
その顔で下をむかれたらさ・・・
これでキュンとこない男がいたら、それは心が本当にない男だ!!
俺なんてキュンキュンきてますもん!!
チョロイ男って言われてもいいもん!!
案の定、柊もその言葉と仕草に心を動かされたのだろう。
「じゃあ、いただこうかな。」
柊の返答に、花が咲いたような笑みを浮かべて嬉しそうに、
「うん!」
そう返事をするのであった!!
そこまではいい!
分かる!!
分かるんだけど・・・
なんと!!
な、なんと!!!
伝説の・・・
あーん!をしてるじゃないですか!!
確かに柊の手は汚れてて、箸が持てないけども!!
熱いうちに食べて欲しいのかもしれなけど!!
そんな“あーん”をする何って!!
うらやましすぎるぞ!!!
余りの光景に目から汗が大量に流れるじゃないか!!
横のアレはただただ呆然と口を開けてしているし!
「ふーふーふー。」
あーんだけでもうらやましいのに、さらに御船さんがフーフーしてくれて、
冷ましてから柊の口へと運んでくれてるじゃないか!!
大きく口へとたこ焼きを運ぶ・・・
・・・
「あつぅぅぬ!!!」
言葉にならない声を発する柊!
だけど、何とか口から出さないように必死に我慢するのである!!
やっぱりあの程度のフーフーじゃ冷めないか!!
柊が悶絶している姿を見た御船さんは大慌て、
「水!水飲んで!!」
そう言って水を渡す。
その周りの友達たちは大爆笑してますけど!!
当然・・・
俺も・・・
大爆笑派です!!
・・・何か?
・・・分かってるよ・・・
・・・分かってるからみなまでいうな!
うらやましいからざまあみろって思ってるんだよ!!!
俺も所詮心の狭い男なんですよ・・・
「ごめんね、柊君。」
心配そうに柊の方に手を置いて謝る御船さん。
手には口の中を冷やすため用に準備している氷の入ったコップを用意していた。
そんな心配している御船んさんに対して、
「熱かったけど、美味しかったよ。
これは出来立てを食べるのは分かるよ。」
その回答に思わずハニカム御船んさん。
・・・なるほど!!
これか!!
これがモテるコツってやつですね旦那!!
御船さんも褒められて嬉しそうな顔をしている!!
さっきまでの心配そうな顔はすでにそこにはない!
なるほど、どんな料理でも女子が作った物は褒める!!
これでグッと相手の心を掴むんだな!!
ものすっごく顔を赤くしている御船さんを見ると、その効果は絶大なのがよくわかる。
その後は少し冷ましてから、柊が美味しそうに頬張っており、
本当に美味しそうに食べていたのであった。
これも・・・ポイントアップの方法だな!!
俺が御船さんと柊のやり取りを見過ぎていたのかもしれない・・・
それが悪かったかもしれないけどさ・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。