たこパー ~3~
外はカリ!中はジュワのたこ焼きが好き!!
「たこを一口サイズに切ってきたよ~。」
御船さんという人と初めて会ったのだが、
可愛らしい声をしている人だな・・・。
「こっちはキャベツのみじん切り完了。」
相も変わらず柊は料理の手際がいいな・・・。
「生地作ったでぇ~!」
ここで初登場ではあるが、柊の友達でいつも柊といる北谷君。
関西人の彼が生地作りを担当したのか・・・
まあ、当然か。
話を聞いたら、毎週必ずたこ焼きを作っているらしいから、
生地作りなんてお手のものである。
それに結構強いこだわりがあるようで、
「柊!たこ焼き器はやっぱりガスタイプやないとあかんで!」
・・・正直、電気で作ったものとガスで作ったモノの差が分からない素人なんで、
北谷のこだわりが全く理解できないけど・・・
そんな理解できない北谷と共になぜか俺と藤本はたこ焼きを作ることになったのだ・・・
3つのたこ焼き器があるので、3つの卓に分かれた。
1つ目は、御船さんと柊、それと柊の友達の男。
2つ目は、御船さんの友達と高田君とその友達。
そして3つ目の卓には、残った北谷と俺と藤本・・・
・・・
経験者がバラバラになる必要があるのは分かる!
今回だと御船さんとそのお友達、そして北谷なんだけど・・・
それでもさ・・・
どうして俺は男だけの班にいるのだろうか!?
とういうか、明らかにテンションが下がった藤本をどうにかして欲しいんだけど!!!
俺はまだ初めてのたこ焼きづくりためにテンションは高い!
だけど、横のアレはそんなことお構いなしにテンションが低いのだ。
「・・・せっかく作るんだから、テンション上げろよ。」
「・・・こんな中でテンションなんて、あがるわけないだろう?」
「だけど、どうせあとでゴチャゴチャになるんだぞ。
そこで女子にいい所を見せるためにしっかり覚えろよ。」
「・・・なるほど・・・
森永!!
お前の言う通りだ!!」
急にテンションが上がりだす藤本。
・・・チョロイなこいつ・・・
どうせ、後でカッコいい所を見せてやろうと思ってるんだろうな・・・
まあ、とりあえずテンションが上がったのはイイことなんで、
現実、柊や高田君がいるから、お前の相手なんかしねぇーよ!とは伝えないでやろう。
「まずは生地を流し込んでな。そんで、タコ入れて、天かす入れて・・・。」
流れるような手つきでやっていく北谷。
やっぱり慣れてる奴は違うな・・・・
そんな関心をしている間に第一陣のたこ焼きが出来上がるのであった。
「とりあえず、第一陣がみんな出来たみたいなんで、乾杯といきますか!乾杯!」
「「「「「乾杯!!」」」」」
柊の号令のもとみんなが乾杯をする。
俺も飲みながら、たこ焼きをつつくのだが・・・
「出来立てはあついねん!きいつけりいや!」
「おうよ。」
北谷の忠告に従ってゆっくり食べようとする・・・
「うまぁ!!!」
思わず声がてしまう。
それくらい美味しいたこ焼きであった。
確かに熱い!
だから注意は必要だろうけど、中はトロトロなのだが、
表面はカリっと仕上がっており、これは美味しい!!
何か普段スーパーとかで売っているたこ焼きとは比べ物にならない。
ただ、北谷曰く、
「好みに分かれんねん。
あっちのぎっしりと詰まったタイプが好きっちゅうやつもおんねん。」
なるほど!あのタイプも好きな奴はいるか・・・
だけど、このタイプを食べてしまうと、
あっちのタイプのたこ焼きはもう食べたくないな。
そんな話を俺と北谷がやっている間に、
無造作に取って、口に一気に頬張る藤本。
「ちょっと!熱いぞ!!」
慌てて俺は忠告をするのだが、俺の忠告が届く前に口に頬張ってしまったので・・・・
「あつぅ!!?」
そう言って、取り皿に吐き出してしまうのであった・・・・
「藤本君、言うたやん!熱いでって!」
「こんな熱いとは思わなかった・・・。」
そう言いながら、水分を口に含んで冷やす藤本。
どうして、この男は人の話を・・・
いや!
男の話を聞かないんだろうな・・・
女の話だと聞かなくてもいいくらいに聞くくせに・・・
そんなことを思っていると隣の卓から
男としてうらやましい光景が目に飛び込んでくるのである!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。