たこパー ~1~
たこ焼き器は必需品!
関西に来て初めて知ったことがある。
それは、
一家に一台たこ焼き器!!
これ常識!
そう断言する関西人たち。
最初は何の冗談のを言っているんだと思っていたのだが、
どうやら本気でそう思っているらしくて、
先日俺の部屋に遊びに来た関西人が、
「何で森永の部屋にはたこ焼き器がないん?」
本気で聞かれたことにビックリしたのは言うまでもない。
ちなみに俺や藤本、柊なんかは、
家にたこ焼き器はないという意見で一致しているので、
一家に一台たこ焼き器は関西特有の文化何度と確信している。
ちなみに、たこ焼き器が一家に一台あるということに触発されてか、
柊が一台たこ焼き器を購入してきた。
ちなみにたこ焼き器は電気で加熱するタイプ!
価格498円!!
やっすいな~!!
え?たこ焼き器ってそんなものなのか?
「しっかし、柊もわざわざ用意するだな~。」
結構、人に流されにくい柊が関西に来たからといって
たこ焼き器を準備したのにちょっとびっくりしていたのだが、
「・・・用意しろって言われて・・・。」
「・・・そっか・・・。」
ものすごい嫌そうな顔をしている柊なので、
無理やり用意した感が半端なく良く伝わってくる。
きっと柊は納得していないものの、
買ってくるハメになったのだろうな・・・
絶対に・・・
女がらみだ・・・
だから、絶対にこれ以上聞かないからな!!
悔しくなんってないんだもん!!
そんな俺の思いとは裏腹に藤本はものすごく興味を示したようで、
柊にどうして買ってきたのかを聞いてしまう。
いや・・・
こいつの女に対する嗅覚は伊達じゃないからな・・・
きっと女関係だと確信しているのだろう・・・
「誰に言われたんだ!!」
「・・・伊藤さん・・・。」
思いっきりため息をつく柊。
なるほど、ため息をついた理由がよく分かった・・・。
「っていうか、伊藤さんならたこ焼き器を持っていそうだけどね?」
「いや、持てないって。」
「珍しいな、あんなにコテコテのの関西人なのにか?」
「本人は持ってないけど、周りの男が持っているらしいよ。」
「・・・あ、なるほど・・・。」
納得いく回答がきた。
確かに本人が持っていなくても、
あの伊藤さんならきっと誰もが喜んで貸すだろうな~。
いや、貸すと言うか、用意しているんだろうな・・・
いつでも伊藤さんとたこ焼きパーティーができるように!!
それは分かる・・・
俺だって、伊藤さんから連絡が来たらテンションはきっと上がるだろう・・・
伊藤さんは可愛い!
スタイルもいい!!
俺も一度お相手をして欲しいとは思っている!!
だけど、それを自覚している分、タチが悪い・・・
横にいる藤本なんかは何度ご飯をおごっているか分からない・・・
それで手も触らせてくれないと嘆いているのだ。
しかも・・・
2人で食事をするということは一度もないそうだ!!
おいおい!どういうことだよ!?って聞いた時、
「何でか偶然行った先々で伊藤さんの女友達が必ず現れるんだよな~。」
・・・気づけ藤本!
それは偶然でも何でもない!!
必然だ!!
間違いなく、待ち合わせ場所が違うんだろうけど、
お前と伊藤さんが行く先に伊藤さんは友達を呼んでいるんだよ!
「まあ、だけど、女子と出会えるからいいんだけどな~。」
・・・
本人が納得しているならいいか・・・
藤本の言う通りで、そこに出会いが発生するんだから、
当然出会いについてお金を支払うのなら納得できるもんな!
この世の中には街コンっていうイベントもあって、
街コンではお金を払ってから、色んな店に行って、
お金を落として女子と出会うんだからな!!
一緒一緒!
何も変わらないな!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。